3ヶ月ほど前にHP Stream 11にUbuntuをインストールしてすこぶる快適になっている話 - Qiitaという記事を投稿しました.
最近,インストールが簡単に出来るArch Linuxベースの Antergos というディストリビューションに移り変わって,当時悩んでいた問題が全てデフォルトで解決しています.
なんでArch Linuxをそのままインストールしなかったのかというと,インストールの最後の最後,grub-install
コマンドを実行してマシンが自分一人でブート出来る状態にしよう,というところがGPTとかEFIとかナニソレおいしいの状態の私には越えられなかったからです.というかそもそもeMMCデバイスでのパーティションの切り分け方が,/boot
と/boot/efi
とをどうしたらいいのかとか全然分かってないという.
しかしAntergosを使うと,UbuntuのDesktop Editionのインストーラと同様の簡単さで,その辺も適当にやってたら上手いことやってくれました.Arch Linuxインストールバトルで挫折した人,マジおすすめです.
ちなみに私はパーティションの切り分けは先にLubuntuのインストーラを使ってやっておきました.やっておいたというか,パーティションを全部消しておきました.Antergosインストーラ先生にこまけぇことは任せました.
GUI環境も,いくつかの候補から選ぶだけで,勝手に作ってくれます.私はとりあえずOpenbox(※LubuntuというかLXDEで採用されてるやつ)を選択して,後で awesome をインストールしました.
プリンタやBluetoothのサポートも不要ならここで切っておけます.後からインストールするのも(多分)楽です.
完全に負け惜しみになりますが,そもそも自分のやりたかったことはpacman
とかyaourt
とかを使って最新バージョンのビルド済みパッケージをぽんぽん手元に持ってきて開発環境を構築したい,というだけのことだったので,GUIとか簡単に作ってくれるならそれに越したことは無いですね.
もうUbuntuメイン時代に何回手元でVimとRubyのビルドをしたことやら.シェルスクリプトにビルド手順を自分でまとめておけば(参考: kaosf/ubuntu-setup)いいっちゃいいのですけど,それなら
sudo pacman -S ruby
sudo pacman -S gvim
ってやるだけの方が簡単です.速いし.
件のawesomeだって,
sudo pacman -S awesome
だけで最新版(現在 3.5.6)が入ります.add-apt-repository
でリポジトリを追加してapt-get update
して…なんてしなくて良い.
ちなみにHP Stream 11は貧弱マシンなので開発環境にするというよりはSSHのクライアントになることが多いです(最近はmoshを使うことが多いけど).開発の主体は,ConoHa VPS上に作ってあるArch Linuxの環境です.なんとConoHa VPSでは標準のイメージのリスト内にCentOSやUbuntuに交じってしれっとArch Linuxがあります.とりあえず一番簡単に試せるんじゃないでしょうか?
ということで,Antergos環境でUbuntuの頃に出来てたけど今出来ないから困ってる,ってことは一つも無く,快適に過ごせていますという話でした.
まだぶっ壊れたパッケージに遭遇したとか依存関係で死んだとかそういうよく聞く(?)感じの問題にブチ当たってないだけなのかもしれませんが…
そしたらその時はその時できっと ArchWiki(日本語版) なりTwitter上なりでなんか情報が出てて解決出来る…んじゃないかなぁ.多分.
次にマシンを買い替えなりOS入れ直しなりするときには,改めて素のArchのインストールに再挑戦してみたくはあります.
ちなみに,HP Stream 11は売上がよかったらしくてまもなくマイナーチェンジモデルが出ます.eMMCの仕様は変わってないので,誰か買って素のArchをインストールしてみませんか?