gitのhookを全リポジトリで共有する

Customizing Git - Git Hooks

git hookはサーバサイドならばアクセスする全ユーザ共通にできるが、通常使うクライアントサイドのgit hookは特に共有設定などを用意することができない。
そのため、tpopeさんはctagsのタグ生成のために、git initやgit clone時に.gitのテンプレートでhooksを配布する方法をブログに書いている。

しかしこの方法では配布したgit hookを後から共通でいじりたくなってもできない。
そこで、.gitのテンプレートのhooksから~/.githooksにシムリンクを張る方式を提案する。

.gitconfigにinit.templatedirを設定

~/.gitconfig

[init]
  templatedir = ~/.git_template

gitconfigを上記のようにしておくと、~/.git_template内にファイルがあった場合git initやgit clone時に.git内にコピーが配布される。

以下のように~/.git_templateディレクトリを作成しておく。

mkdir ~/.git_template

~/.githooksへのシムリンクを作成

名前はなんでもいいが、~/.githooksを共有のgit hook用のディレクトリとして使う。
git init時に標準で作成される.git/hooksにはgit hookのサンプルが入っているので、これを共有git hookディレクトリのテンプレートに使う。

git init
mv .git/hooks ~/.githooks
ln -s ~/.githooks ~/.git_template/hooks

すでにgit cloneしているリポジトリの.git/hooksを変える

function replace-githooks() {
  if [ -e .git/hooks ]; then
    rm -rf .git/hooks
    ln -s ~/.githooks .git/hooks
  fi
}

という関数を作っておき、必要に応じて実行する。
いちいち実行するのは面倒なので、ghqのユーザーには以下のスクリプトの実行を推奨する。

for repo in `ghq list`; do
  pushd "${GOPATH}/src/${repo}" > /dev/null
  replace-githooks
  popd > /dev/null
done

ローカルフックが必要な場合

hook_name=`basename $0`
local_hook=".git/local_hooks/${hook_name}"
if [ -e $local_hook ]; then
  source $local_hook
fi

というのを~/.githooks/pre-commitに書いておくと、.git/local_hooks/pre-commitにローカルフックを書いておけばこれも使用される。
使う場合は、空の~/.git_template/local_hooksディレクトリを作っておくのがよい。

まとめ

以上の操作により~/.githooks内のgit hookを共有して使うことができる。