以前から注目していたTango対応ファブレットLenovo PHAB2 Proが届いたので、早速さわってみました。
Tangoとは
Googleが開発を進めてきたAR(拡張現実)のプラットフォームです。
深度センサ、光センサなどを搭載した対応デバイスを通して、空間を立体的に捉えることができ、ARコンテンツを重ね合わせることができます。
PHAB2 Pro 開封の儀
まずは、箱に入った状態から。
デバイスの特徴であるカメラ、センサが見えるパッケージデザインになっています。箱にもTangoのロゴが入っていますね。
最後に背面。
取説を読まない子なので、どれがどれかよくわかりませんが、たしかにセンサがたくさん付いています。
本体以外の付属品として、ACアダプタ、USBケーブル、イヤフォン、取扱説明書(英語、日本語)が付いてました。
Tangoアプリをさわってみる
ホーム画面の"Tango"アイコンをタップすると、Tango対応アプリを表示・ストア検索できます。
Tango対応アプリの"Lenovo AR Camera"を使って、AR写真を撮影してみました。
MacBookから生えている花はARコンテンツですが、タッチパッドやキーボードを接地面としており、影を落としているのがわかるかと思います。
このように、Tangoなら違和感のない自然なARを実現することができます。
アプリをビルドしてみる
開発者向けにJava、C++、UnityのSDKをGoogleが配布しています。
Unity SDKをダウンロードして、サンプルアプリをビルドしてみました。
- Unityで適当な名前のプロジェクトを作成
- "Assets" > "Import Package" > "Custom Package..."から、ダウンロードした"TangoSDK_Argentine_Tango_Unity5.unitypackage"をインポート
- "Project"タブの"Assets" > "Tango SDK" > "Examples" > "Scenes"からサンプルを選んで、"Hierarchy"タブにドラッグ&ドロップ
- "File" > "Build Settings..."で"Android"を選択して、"Switch Platform"
あとは、Androidアプリ向けのデバッグ、ビルドと同じ手順のため、割愛します。
ビルドしたアプリを動かす
実際に、PHAB2 Proで実行してみました。
ビルドしたのは、"ExperimentalMeshBuilderWithColor"です。
静止画ではわかりにくいですが、カメラを向けた方向の壁や障害物をリアルタイムに検知して、3Dメッシュ化するアプリです。
"Export"をタップすると、OBJフォーマットで保存してくれます。
まとめ
PHAB2 Proの発表時からTangoには期待していましたが、少しさわっただけでも他のデバイスでは体験できない要素が詰まっていて、大いに可能性を感じます。
このスペックのSIMフリー端末で、49,800円(税別)なら買って損はないでしょう。
Unity初心者なのですが、API仕様やソースコードを読みこんで、Tangoアプリ開発にもトライしてみたいです。