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Golang Hugoで高速なブログを作る -- Travis CI, S3, CloudFront Route53

Last updated at Posted at 2017-01-22

この記事では、3つのトピックを組み合わせて、AWSを利用したブログの作り方を説明しています。

  • hugoでブログを作る
  • Travis CIで自動ビルド、サイトをS3にアップロードしてCloudFrontを介して公開する
  • Route53とCredential Managerを使って独自ドメインかつHTTPSで公開する

コストはアクセス量によりますが、最小で月額100円程度です。
結果として、こんな感じのサイトが出来上がります。→ https://juntaki.com/
ソースコードはこちら

Hugoとは

HugoはMarkdown形式のコンテンツからStaticなWebサイトを生成するツールです。生成されるサイトをまるごとCDNにおいてしまえば、クライアントからは高速1にロードされます。

Hugoの使い方

まずはHugoのインストール、初期構成の生成を行います。

go get -v github.com/spf13/hugo
hugo new site ~/new_site

ディレクトリ内は次のようになります。

archetypes
config.toml
content
data
layouts
static
themes

テーマはここにあるものから選んでみます。themesディレクトリ以下にサブモジュールとしてcloneすると、テーマの更新が簡単になります。

新しいコンテンツを作って、試しにビルドしてみます。

hugo new blog/test.md
emacs contents/blog/test.md
hugo server --watch

ブラウザからhttp://localhost:1313/ にアクセスすると、ライブリロードでビルド結果が見えます。あとは、気に入るまでconfig.tomlやstaticディレクトリをカスタマイズします。肝心のコンテンツも追加します。

Travis CIでビルドしてS3にアップロード

S3にバケットを作成し、Webページが公開できる設定にします。インデックスドキュメントにindex.htmlを指定しておきます。

image

バケットポリシーを設定しておけば、アップロードするだけでWebページとして公開されます。バケットポリシーの例 →匿名ユーザーへの読み取り専用アクセス許可の付与

CloudFrontでは直接S3のバケットをOriginとして設定できますが、Default Root Object以外のインデックスドキュメントの指定ができません。なので、上記の設定でS3のエンドポイントURLをOriginにするのがおすすめです。2

Travis CIの設定は以下のようにします。AWSのCredentialをAWS_ACCESS_KEY_IDAWS_SECRET_ACCESS_KEYの環境変数として与えると、awsコマンドが使ってくれます。

language: go
sudo: false
dist: trusty
before_install:
  - pip install --user awscli
  - export PATH=$PATH:$HOME/.local/bin
install:
  - go get -v github.com/spf13/hugo
script:
  - hugo
  - aws s3 sync public/ s3://juntaki.com --delete
notifications:
  email:
    on_failure: always

この段階でS3のエンドポイントURLからはサイトが見えるようになっているはずです。

Certificate ManagerでSSLの証明書を取得する

Certificate ManagerはAWS版Let's encryptです。無料です。
証明書取得の前に独自ドメインに対してRoute53のDNSサーバーを設定しておきます。次にCertificate ManagerでSSL証明書を作るときの認証のため、admin@ドメイン名でメールを受け取れるようにしておきます。3

Certificate ManagerでSSL証明書を取得します。
image

CloudFrontの設定

CloudFrontの設定で特に必要なのは以下の4つです。Distribution StatusがDeployedとなるまで30分くらい根気強く待ちます。失敗するとデプロイ待ちが長いので、慎重にやりましょう。

項目 設定内容
Alternate Domain Names 独自ドメイン
SSL Certificate CustomSSL
Custom SSL Client Support SNI
Origin Domain Name S3のエンドポイントURL

キャッシュのInvalidate

すぐに変更をCloudfrontまで反映したい場合に、CDN上のキャッシュを捨てるには下記のコマンドを実行します。

aws cloudfront create-invalidation --distribution-id <distribution-id>--paths '/*'

独自ドメインの設定

CloudFrontのGeneralタブから確認できるDomain Nameに対して、AレコードのAliasを設定します。

まとめ

Webサービスを作るインフラとして、AWSはなんでも揃っていて強力です。
作成したサイトと、ソースコードはこちらです。参考にしてください。
Blog: https://juntaki.com/
Github: https://github.com/juntaki/juntaki.com

  1. Wordpressのように動的に生成する場合や、レイテンシが大きい遠くのサーバに置く場合と比較して。単なるブログにはオーバースペック感がありますがAWSをいろいろ使ってみるのにはとっつきやすい題材です。

  2. hugoのビルド時に--ugryURLを使えば、S3のバケットをOriginにしても問題ないです。ただ、URLが長くなるし、uglyと言われたら使いにくいですよね。

  3. Zoho MailがWebからも使えてお手軽です。AWSでもAmazon SESなんてサービスもあるのか・・。

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