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Herokuへのデプロイ時は常にproduction.rbの設定値でassets precompileされる

Last updated at Posted at 2013-02-06

コンテキスト

HerokuでRailsアプリケーションを運用する際は、本番環境とは別にステージング環境を用意することがよくあります。

ステージング環境では通常、Heroku上のRACK_ENVRAILS_ENVといった環境変数をstagingにします。

これらの環境変数がstagingになっていると、config/environments/staging.rbの設定値を読み込んでアプリケーションが起動します。

問題

ただし、assets(CSSやJavaScript等)のprecompile時は必ずしもstaging.rbが読み込まれるわけではないので注意が必要です。

たとえば、application.cssとは別にawesome.cssをprecompileしたい場合は以下のような指定が必要になります。

config.assets.precompile += %w( awesome.css )

通常こうした設定値はstaging.rbまたはproduction.rbに設定しますが、heroku_sangit pushでステージング環境にソースコードをデプロイするときはstaging.rbではなく、production.rbを読み込んでassets precompileされます。

staging.rbproduction.rbを同時に変更している場合は、あたかもstaging.rbが読み込まれているように錯覚してしまいますが、先にstaging.rbだけを更新してHerokuにデプロイしたりすると、awesome.cssがprecompileされないため、以下のようなエラーが発生します。

ActionView::Template::Error (awesome.css isn't precompiled): 

ステージング環境のエラーだからstaging.rbに問題があるのだろうと思い込んでると、永遠に解決しないので要注意です。

対応策

1. production.rbにassets precompile関係の設定を書く

assets precompile関係の設定値が本番環境とステージング環境で変わらないのであれば、常にproduction.rbに設定値を書いておくという解決策が選択できます。
変わったことをしないのであれば、これが一番手軽かもしれません。

2. デプロイ後に別途assets precompileを実行する

本番環境とステージング環境で設定を変える必要があるなら、コードのデプロイ後にherokuGemを使ってassets precompileを実行しましょう。
こうするとstaging.rbの設定値を使ってassets precompileしてくれます。

$ heroku run rake assets:precompile --app your-app-staging

3. user_env_compileプラグインを導入する

別途assets precompileを実行するやり方だと、ついassets precompileを忘れてしまう恐れがあります。毎回デプロイと同時に実行する方法はないでしょうか?
user_env_compileというHerokuのプラグインを導入すると、デプロイ時にstaging.rbの設定値を使ってassets precompileするようになります。
ただし、このプラグインは実験的なプラグインなので「予告なく削除されるかもしれない」という警告が出ます。
その点に留意した上で使用してください。

備考

ローカル環境でrake assets:precompileを呼び出した場合もproduction.rbが読み込まれます。development.rbではありません。
もしdevelopment.rbを使いたいのであれば、下のようにRAILS_ENVオプションをつけるとdevelopment.rbを読み込ませることができます。

$ rake assets:precompile RAILS_ENV=development

参考サイト

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