dtsmとは
dtsmは@vvakameさん製のTypeScript型定義ファイルをいい感じに管理するツール（c.f. JSのnpmやbower，Rubyのbundler）．
tsdというデファクトスタンダードみたいなやつもあるが，サブコマンドが難しくて覚えられない…．dtsmはサブコマンドがnpmやbower等と同じになってるのでとても良い
詳しくは@vvakameさんのQiita記事参照．
dtmsを利用する上での課題
dtsm.jsonがpackage.jsonやGemfileの役割を果たすが，環境によって利用する*.d.tsを分けることが出来ない（c.f. npmのdevDependencies, bundlerのgroup :test）．
そして，*.d.tsはちょっとしたことですぐに競合する（e.g. node/node.d.tsとangularjs/angular-mocks.d.tsのmodule）．
こうなると，bundle.d.ts（dtsm installしたファイルが全部referenceされるやつ）をそのまま読み込むとtscが通らなくなる．
typings/angularjs/angular-mocks.d.ts(21,13): TS2403: Subsequent variable declarations must have the same type. Variable 'module' must be of type '{ exports: any; require(id: string): any; id: string; filename: string; loaded: boolean; parent: ...', but here has type '(...modules: any[]) => any'.
CI環境でdtsm installを実行すると，bundle.d.tsが全部上書きされる．これをそのままkarma.conf.js等で読んでしまうと死ぬことになる（typings以下をignoreしている場合の話）．
対策: dtsm.jsonの分割
たとえば，dtsm.jsonとdtsm.test.jsonに分割する．
karma.conf.jsでdtsm.test.jsonが吐く方のbundle.d.tsを読むようにすればテストが落ちることもなくなる．
$ dtsm init --config dtsm.json
$ dtsm init --config dtsm.test.json
dtsm.test.jsonの生成後，少なくともbundleの変更は忘れずに（dtsm.jsonと被ってたら意味なくなる）．
dtsm.test.jsonに定義ファイルを追加する際は，--configオプションをdtsmとinstallの間に付与する．
$ dstm --config dstm.test.json install angularjs/angular-mocks.d.ts
dtsm本体のオプション（e.g. --config）がサブコマンド（e.g. install）より後ろに来ると動かないので注意．
そもそも…
- もしかして
typings/*.d.tsをignoreするのが良くなかったりする？ - コンパイル前の
*.tsをCIに投げ渡すのがよくない？ - コンパイル後の
*.jsもignoreせずにcommitすべき？
JavaScriptむずかしい．