Mac OS X の Cocoa アプリであれば control キーを使った emacs 風操作が可能だが、一部のショートカットがことえりの定義と重複してしまう。(ことえりは control キーを使ったショートカットを採用している。)
ことえりのショートカット定義は Kotoeri.app 内の KotoeriKeys.plist や Menu.plist に定義されている。
/System/Library/Input Methods/Kotoeri.app/Contents/Resources/KotoeriKeys.plist
/System/Library/Input Methods/Kotoeri.app/Contents/Resources/Menu.plist
たとえば KotoeriMenuCommand_RegisterWords
は「単語登録/辞書編集…」のための定義で、'control shift N' が割り当てられている。この Dictionary ごと削除すれば定義を消すことが出来る。
これでもうまく行かない場合は、Menu.plist を開いて複数ある Register Words
の項目を書き換える。
<dict>
<key>title</key>
<string>Register Words</string>
<key>command</key>
<integer>1919248247</integer> <!-- これは「単語登録/辞書編集…」を示す値なので触らない -->
<key>enable flag</key>
<integer>0</integer>
<key>modifier</key>
<integer>0</integer> <!-- 念のため0にする -->
<key>shortcut</key>
<string></string> <!-- これを空文字にする -->
<key>mark character</key>
<integer>0</integer>
</dict>
ことえりメニューおよび「英字」「ひらがな」「カタカナ」「半角カタカナ」等も Menu.plist に定義されている。
作業前には KotoeriKeys.plist および Menu.plist のバックアップを推薦。
変更の反映には ことえり.app
の再起動(アクティビティモニタ等で)と、メニューバーの更新のため $ killall SystemUIServer
を実行する。