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デザイナーに Git を使ってもらおう

Last updated at Posted at 2017-08-13

バージョン管理の文化がない現場に配属され Git 運用開始しました。
私、新人エンジニアx1、ウェブデザイナーx3構成。
単純運用から開始~1年後にはそれなりに使えるようなってもらう計画。

ホスティングサービスは BitBucket (日本語多いって重要!)
クライアントは TortoiseGit (女性陣に飛んでいく亀がめっちゃ受けてました!)
最初はマスターブランチのみの運用(笑)

運用開始

Git のインストール、BitBucket 登録と同時に5分程度で終わるチュートリアルプロジェクトを作成して Git 操作の成功体験をさせ、小さなプロジェクト(更新作業のみ)から運用開始。

予想通り助けてコールの嵐。
面と向かって文句は出ないが、明らかに面倒くさがっているのが分かる。

目についたこと

  • びっくりするほどドキュメント読まない調べない
  • リポジトリが理解できない
  • index_2017xxxx.html みたいに手作業でバックアップ取る癖が直らない
  • Git 介さずにクライアント⇔サーバ作業する人がいる
  • バージョン管理する意味が分からない

とはいえ、2か月後には助けてコールは激減し、単純運用なら出来るようになる。

問題発生

ここでブランチを切る必要のある案件が発生。
メンバーに説明するが伝わらない。みんな ??? 状態。
ブランチの仕組みや切替時の挙動の説明中にデザイナーの1人がぶちキレ。

Aさんは分かってるかもしれないけど私たちには分からないんですっ!!

問題解決に向けて

あ、これヤバイ。ほんまあかんやつや。と、エセ大阪弁が出るくらい危機感を抱いた私は方向性を変えました。

  • 仕組みを覚えてもらうのは諦める。
  • TortoiseGit やめて、初心者でも絶対分かる簡単なクライアント作る。

ツール作成

最初は
[本番サイト作成] [テストサイト作成]
[最新もってくる] [アップする]
の4つのボタンがあるだけのクライアントでしたが、さすがにこれだと自分が使えないので少しずつ機能追加。結果、別物に。

マクロ作成

マクロ機能で、「テストサイト作る時はこのマクロ実行しれ!」を出来るようにした。
最初の4つボタン時みたいに、これやりたい時はこれ押せ!をマクロで実現。

ドキュメント作成

助けてコールで最も多い「push できなくなった」時の対処法のドキュメントを画像たっぷりで作成。
※文章だけだと絶対読みません。

現状

運用開始してから約8カ月。
Git 使うのが当たり前になった。(面倒くさいという感情がなくなった)

成果

  • Git に対する苦手意識が薄れた(コンフリクトは苦手)
  • 手作業でバックアップ取る人がほぼいなくなった(たまーにある)
  • バージョン管理あると便利だと思ってくれるようになった
  • なんだかんだで Git の用語がある程度身についた

思ったこと

Git の仕組みのような細かい説明はしない

興味のない人、覚える気のない人に説明しても無駄。運用方法だけ覚えてもらう。

説明する時は図を交える

言葉だけで説明して分かってもらうとか無理。

助けてコールの対処は使用しているクライアントで
TortoiseGit 使用時、面倒くさい場合は Git bash でコマンド打って、はいできましたよってやってました。振り返ってみて最も反省する点。

バージョン管理の有用性を体感をさせる

あるプロジェクトで、
偉い人「巻き戻さないといけなくなるかもしれないんだけど大丈夫?」
メンバー私を見る。
私「バージョン管理してるのでいつでも戻せますよ(キリッ」
思えばこの出来事があってからバージョン管理に対する不満がパタリと無くなった気がします。

結論

バージョン管理やったことない非エンジニア系女子でも Git 使えるようになるよ!
運用開始さえすればこっちのもの!
慣れるまで色々あるけど、教える側は絶対感情的にならないように!特に女子相手!

人柱募集

ツールは wpf で作成しています。
NyoroGit

Windows 限定です。
MBPが物理的に壊れて起動しないため、mac 版は当面考えておりません。

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