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コールバック関数内のthisを束縛する

Last updated at Posted at 2012-12-26

今回はBackbone.jsが依存するunderscore.jsに関する話題です。
Backbone.jsに限らず、JavaScriptではコールバック関数内でthisがグローバルのwindowを差してしまうため、この問題に対処するために、以下のようにthatやselfといった変数にthisを代入してコールバック内で使うということをすることがあると思います。

function () {
  var that = this;
  someFunc(function () {
    this; // window
    that; // 外側のthis
  });
}

これでもいいですが、若干面倒ですね。こんな時、ECMAScript5で導入されたbindを使えば

function () {
  someFunc(function () {
    this; // 外側のthis
  }.bind(this));
}

という風に書くことができますが、bindはブラウザによってはまだ実装されていなかったりするので、使うのを躊躇してしまいます。こういう時はunderscoreに定義されているbindを使えます。

function () {
  someFunc(_.bind(function () {
    this; // 外側のthis
  }, this));
}

underscoreの便利関数を使う場合

underscoreにはbindだけでなくmapやforEachなどのECMA Script 5の関数を模倣した関数がいくつか定義されています。実際、これらは内部でネイティブで実装されていればそちらを使用し、なければJavaScriptで模倣するように実装されています。
で、たとえばmapを使う場合でも、コールバックにthisを渡すには上記の様なthatやbindを使う必要がありますが、これらのunderscoreの関数群は関数コンテキストを渡すことができます。言葉で説明するとよくわかりませんが、つまりこういうことです。

function () {
  _.map([1,2,3], function (s) {
    this; // 外側のthis
  }, this);
  _.map([1, 2, 3], function (s) {
    this; // window
  });
}

ここではmapを使用していますが、他の関数も同様にコールバック関数の次にコンテキストを渡すことができるので、上手に使えば、コードを綺麗に保つことができます。
もちろん、いかなる場合でもthatやselfを用いる、というのでも問題ないでしょう。

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