Mayaのスクリプトエディタはあんまりそんなに評判よくありません。
ちゃちゃっと書くにはお手軽でいいんですが。
そこで、外部エディタでコードを書いてMayaに送信する、
という方法がいくつかのエディタで用意されています。
Atom経由で試してみたので備忘録。
インストール
Python
事前にPythonをインストールしておく必要があります。
https://www.python.org/downloads/
Atom側
File > Setting (ctl
+ ,
)
でSettingタブをひらき、「Install」で『maya』と検索します。
一番上にatom to Mayaなパッケージが出てくると思います(▲)。
詳細こんな感じ。Python ScriptをRunします。MELは送れません。
「Install」をクリック。
すると、Packagesメニューに「Maya」が追加されます。
AtomからMayaへの送信はalt
+ ctl
+ r
だそうです。
##Maya側
ここまでがAtom側の準備。次にMaya側の準備です。
下記の内容を、userSetup.py というファイル名で
ドキュメント以下のMayaフォルダの「Scripts」に保存します。
import maya.cmds as cmds
cmds.commandPort(name=":7005", sourceType="python")
もしすでにuserSetup.pyを設置している場合は、その中のどこかに追記します。
そしたらMayaを起動し、
あとはAtomでコードを書いて alt
+ ctl
+ r
するだけです。
実行
とりあえずalt
+ ctl
+ r
すると、書いているコード全体がMayaへ送られます。
一部選択しておくと、選択部分だけ送られます。
注意
Maya起動必須
保存必須
Mayaへ送信する前に、書いてるファイルを保存しておく必要があります。
標準のスクリプトエディタは書いてすぐ実行できるので、そこはこちらの方が一手間。
ファイルの拡張子は、基本的には .py にしておくのがいい気がしますが、
実はなんの拡張子でも、一部選択してRunの方は通ります。
(選択なしでRunする場合は、.pyである必要があります)
この件についてはこちらに報告が上がっています
https://github.com/davidpaulrosser/atom-maya/issues/11
参考
Githubが開発するエディタ Atom
https://atom.io/
Autodesk Maya
http://www.autodesk.co.jp/products/maya/overview
「atom-maya」はdavidpaulrosser氏の開発するパッケージ
https://github.com/davidpaulrosser/atom-maya
https://atom.io/packages/maya
おまけ
atom アニメーションフォーマット
「atom maya」で検索すると、Mayaドキュメント内のATOMについてのページが出てきます。
これはアニメーションを入出力するためのMayaに用意されたファイル形式の解説で、
エディタの方のAtomとは関係ありません。
sublimeプラグイン
sublimeエディタ用のプラグインというのも見つけたのでメモ
- 開発 : justinfxさん
- プラグイン名 : MayaSublime
- URL : https://github.com/justinfx/MayaSublime
今回の環境
Atom 1.2.4
atom-maya package 0.17.0
Autodesk Maya 2016 Extension 1 + SP4