TL;DR
Azureを使う上での前提知識を一通りレクチャーして貰ったので共有します。
AzureをIaaSとして使うにはどうしたら良いかという観点なので、Functionの話はありません。あしからず。
Azureざっくり
セルフ構築なクラウドコンピューティングの一つ。
リソースの利用率から見たクラウドの利点
- ワークロードに沿ったリソースの利用
- 使用時間で課金するので、使わない間は止めれば良い
- リソース拡張もボタンひとつで可能
MSのクラウドサービス3種
- Office 365 (SaaS)
- アプリだけ使うAzure (PaaS)
- OSまで使うAzure (IaaS)
PaaS移行時はプラットフォーム内の各種ソフトのバージョンに注意。
PHPなど。
Azureあれこれ
- Azureの料金計算ツール https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/calculator/
- 起動停止はスケジュールバッチで予約実行できる
- AWSとは異なり、日本の法律を適用できる
- アウトバウンド通信のみ課金対象
# Azureポータル
* 主要ブラウザなら使える
* ダッシュボードはカスタマイズ可能(CPU使用率を表示したりできる)
Azureのコマンドライン操作API
機能の差は無い
* コマンドラインインタフェース(Windows以外)
* Powershell(Windows + Linux / MacのPowershell使いたい人)
* あとあとの使い回しを考えるとこちらがオススメ
* v1とv2があるが、今後始める人はv2だけ使うのがオススメ
Azureのアカウント管理
- 管理者を必要に応じて立てられる
- 利用者も含めAzure ADで管理可能
- 課金が一定額を超えるとアラート通知を上げられる
Azureで仮想マシンを作る
OS選択
- Windows Server は2008R2以降のみ ## デプロイモデルの選択
- クラシック(サービスマネージャ)
- 新方式(リソースマネージャ)
- JSON形式のテンプレートファイルを使って同じ構成のマシンを簡単に作れる(複数台まとめて作るのも可能)
アクセス権限
リソースグループ
- 仮想マシンや仮想ネットワークを管理する単位
- リソースグループに対して権限を設定できる
- DBだけ固めて特定の人だけアクセス可能にするなど ## 仮想マシンごと
- アクセス権限を個別に設定できる
- 実用上は台数が多くなった際に、こちらだとツライ
可用性セット
- ラック単位で障害ドメインと呼ぶ
- 物理サーバ単位で更新ドメインと呼ぶ
- 障害ドメインも更新ドメインも異なる環境にVMを配置しておく
- 障害の起きていない障害ドメイン内で、更新ドメインが異なるサーバにデプロイできる
Azure AD
- オンプレミスのADと連携できる
- オンプレミスのアカウントとAzure ADのアカウントを紐付けられる
その他こまごま
- ストレージはデフォルトで3重化されてる