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【AWS】CloudFormationまとめ

Last updated at Posted at 2015-05-07

どうも、iron千葉です。
CloudFormationについて、ユーザガイドを見てポイントをまとめました。
ポイントだけ確認したい人、ざっと全体を見たい人におすすめです

CloudFormationとは?

  • AWSリソース(EC2やRDS、S3等)を自動で構築できる
  • テンプレート(JSON形式)を1回作成すると、同じ構成を何度も構築できる
  • CloudFormation自体は利用無料(利用したインスタンス等のみ料金がかかる)
  • テンプレート化することにより、AWSの構成を見える化、バージョン管理もできる

CloudFormationの概念

  • テンプレート:JSON形式で記述する、AWSリソースのパラメータ
  • 複数のリソースを連携できる(例えば、EC2作成→EIP割り当て等)
  • テンプレート=スタック(AWSではリソースはスタック単位で管理される)
    • スタック作成時にスタックで利用するテンプレートを指定する

CloudFormationの仕組み

  • 通常利用時のワークフロー
    • テンプレート作成
    • ローカルまたはS3へ保存
    • スタック作成(作成したテンプレートを指定)
    • 自動でプロビジョニングされる
  • スタックの更新時のワークフロー
    • テンプレートの修正
    • ローカルまたはS3へ保存
    • 更新したテンプレートを指定
    • 変更したリソースのみ更新される
  • 更新時の挙動
    • インスタンスタイプを変更すると、インスタンスは再起動する
    • AMIを変更すると、新しいインスタンスが作成された後、古いインスタンスは削除される※インスタンス交換(AMI-IDやパブリックIPは変わるよ!)
    • cfn-hupを利用して、アプリケーションをデプロイしている場合、反映まで最大15分かかる(cfn-hupがデフォルト15分間で実行されるため)
    • cfn-hupを利用してアプリケーションをデプロイする場合でAuto-Scalingグループを利用している場合、インスタンス間で同時に反映されない(cfn-hupの起動タイミングが異なるため)
      • cfn-hupがすべてのインスタンスで同時に実行された場合、更新中はサービスが利用できなくなることがある
      • cfn-hupが異なるタイミングで実行された場合、古いバージョンと新しいバージョンが混在する可能性がある
      • これらを問題を解決するには?UpdatePolicy 属性を利用することで回避できる(↓の方参照)
  • スタックの削除
    • スタックを削除すると、スタック内のAWSリソースはすべて削除される
    • 削除ポリシーにより、削除したくないリソースを削除しないようにできる(Retain、スナップショット)
  • 注意事項
    • 自動でプロビジョニングさせるにはIAMでの権限が必要→EC2作成権限がなければ作成はできずに失敗する
    • 途中で失敗した場合、ロールバックされる(途中まで作成したものを全て削除する)

カスタムリソース

  • AWSリソース(EC2やS3)ではないリソースをCloudFormationに含めることができる
  • カスタムリソースの仕組み
    • 登場人物:AWSカスタマ - CloudFormation - プロバイダ
    • カスタムリソースを含んだスタックを作成(サービストークンと入出力パラメータ含む)
    • CloudFormationはSNSを利用して、プロバイダと通信をする(作成・更新・削除、入力データを連携する)→プロバイダはレスポンスに利用するS3 URLを返す
    • プロバイダが処理をして、成功・失敗を返す。成功した場合はリソースの情報、失敗した場合はエラー内容を返す。CloudFormationが受け取る
    • CloudFormationからAWSカスタマに通知
  • つまり、AWSリソース以外を利用する場合は、SNSを介してCloudFormationリソースとして利用できる

CloudFormer

  • 既存のAWSリソースからテンプレートを作成できる
  • CloudFormer専用のインスタンスを一時的に起動させ、Webアクセス、対象のリソースを選択、あとは待つだけ
  • 専用インスタンスは利用が終わったら削除
  • 実際に利用すときは、作成されたテンプレート内容を確認・修正して問題ないことを確認してから利用する(そのまま使わない)

ベストプラクティス

ライフサイクルと所有権によるスタック

  • 規模が大きくなると管理が煩雑になるため、複数のテンプレートに分けて管理する
  • テンプレートはライフサイクル、権限(操作する部署・チーム)が同じものでまとめる
  • Web用、DB用、ネットワーク用等、管理者ごとチームごとに分割する

IAM を使用したアクセス制御

  • CloudFormationの操作(スタックの作成・表示・削除)をIAMの権限で制御できる
  • テンプレートに記載されているAWSリソースの操作権限も必要になる

すべてのリソースタイプのクォータを確認する

  • スタック作成前に、VPCやEC2等の作成数上限に達していないか確認する

テンプレートを再利用して複数の環境にスタックを複製する

  • 同じテンプレートを使いまわせる
  • 検証と本番で同じテンプレートを利用することにより、構成を同じにできる

スタックのネスト

  • テンプレートにテンプレートを指定できる(ネスト)
  • 例えば、ロードバランサのテンプレート、EC2テンプレートを参照するテンプレートを作成できる
  • →この時に、ロードバランサのテンプレートを更新した場合、それを参照するスタックの更新時に反映できる

認証情報はテンプレートに直接記載しない

  • テンプレートではなく、入力パラメータとして使用する
  • NoEchoプロパティを利用する(入力した値が***と表示される)

AWS固有パラメータを利用

  • キーペア等、AWS固有パラメータを利用すると、毎回検証して表示してくれる

パラメータの制約の使用

  • 文字数制限、文字制限、許可パターンを指定する

ソフトウェアをインストールしたい場合はヘルパースクリプトを利用する

  • cfn-initn等

テンプレートを利用する前に検証をする

  • 構文エラー、循環などのチェック
  • コンソールから利用する場合は、自動で検証する
  • CLI利用時は、テンプレート検証アクションを実行する必要あり

CloudFormationのAWSリソース更新時の注意

  • リソースをマネジメントコンソールで直接変更しない
  • CloudFomationスタックとリソース情報に不整合が生じエラーになる
  • リソース変更時は、必ずテンプレート更新、スタック更新する

スタックポリシーを使用する

  • 重要なスタックリソースを保護する

CloudTrailの利用

  • CloudTrailを利用し、CloudFormationAPI呼び出しを追跡できる

テンプレートをバージョン管理する

  • バージョン管理することで、インフラのバージョン管理が可能
  • 任意の過去の状態に戻すことが可能

IAMでのアクセス制御

  • IAMを利用することにより柔軟なアクセス制御ができる
  • スタックの作成、削除、更新権限の割り当て
  • さらに、EC2やS3等のAWSリソースの利用権限も必要
  • たとえば、ネットワークチームはVPC、運用チームはEC2起動・停止、開発は全ての権限等チームごとにIAMユーザを作成し、権限を設定できる

CloudFormationから作ったリソースを、CloudFormation管理から外す

  • deleteポリシーでRetainを指定すると、削除せずにCloudFormation管理から外せる
  • 削除時に、RDSやEBSのスナップショットを取得してから削除も可能。deleteポリシーにsnapshotを指定
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