※この記事に記載れているグラフの内容は2014年4月のものです。
すでにGoogle公式で新しいものが公開されています。
社内の非開発者、非アプリエンジニア向けに社内Qiitaに投稿したところ、
好評だったのか外にも書いたほうが良いのではという意見があったためこちらにも掲載。
ある程度のAndroid開発者であれば、キャッチアップしている事だと思いますが、参考になれば嬉しいです。
#Googleが公開しているAndroidの各バージョンシェア率
公表されているのは全世界のもので、以下に掲載されている。
大体月1ペースで更新されている様子。
developer.android.com Platform Versions
Version | Codename | API | Distribution |
---|---|---|---|
2.2 | Froyo | 8 | 1.1% |
2.3.3~2.3.7 | Gingerbread | 10 | 17.8% |
3.2 | Honeycomb | 13 | 0.1% |
4.0.3~4.0.4 | Ice Cream Sandwich | 15 | 14.3% |
4.1.x | Jelly Bean | 16 | 34.4% |
4.2.x | Jelly Bean | 17 | 18.1% |
4.3 | Jelly Bean | 18 | 8.9% |
4.4 | KitKat | 19 | 5.3% |
※上記リンクより4/1日時点
※シェア率の算定基準は、集計日の過去7日間にGoogle playを訪問したデバイスのOSバージョン
(2.1以下は新しいGoogle Playをサポートしていないので集計されないらしい)
※0.1%未満のシェア率はこの表には載っていない
ただ、日本は日本独自仕様などやキャリアの方針もあり
- OSアップデートが積極的に行われない
- OSアップデートされても半年~1年遅れる
- 新機種に搭載されるOSバージョンが少し前のもの
という傾向がある。
そのため、日本においては2.3系(Gingerbread)や4.0~4.1(Ice Cream Sandwich)の割合が大きいと考えられる。
#OSバージョンシェア率からアプリの対応OSバージョンを決める場合
実際に使いたいAPIやライブラリ・対応コストなども踏まえた上で、総合的に対応OSバージョンは判断すべきだと思うが、
シェア率は対応OSバージョン(APIレベル)を決める1つのヒントになる。
##2.3系を切るケース
日本においては、先ほども述べたとおり世界平均よりも若干2.3型の割合が高いと見られる。
※Googleでは国別は公開されていないが、自社のアプリを参考にするとシェア率だと30%はまだある感じ。
2.3ユーザーは今後減っていくとみられるが、現時点では2.3系をサポートしないと結構な割合で分母となるユーザーを失ってしまうので注意が必要である。
ちなみに、2.3系を切ると決断した場合、
3系は最も多いAPIレベル13ですら、グラフで判別できないほどのシェア(0.1%)しかないので、
2.3を非対応とする場合は、3系も一緒に非対応とする調整をしたほうが、対応や検証のコストを削減できる。
##2.2系を切るケース
2.2系のシェアは全世界で1%、日本の国の事情を考慮しても5%程度であると見ている。
該当するOSが搭載されている機種は殆ど発売から3年経っており、新規アプリであればサポート対象から外しても良いと思う。
細かい話だが、2.3以上を対応とする場合、GingerbreadのAPIレベル9(2.3~2.3.2)のシェアは0.1%未満であるため、
対応OSのを2.3.3以上(APIレベルを10)としても殆ど不都合が生じない。
(日本で普通に買えるAPIレベル9の端末としてはdocomoのXperia arcで一度もOSのアップデートしてないものくらいだったと思う)