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地域課題可視化システム"ha4go"について書きます。

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いま、Code for Kanazawaで開発を続けている地域課題可視化システム"ha4go"(ハシゴ)について私自身の整理する意味でも書いてみたいと思います。

1.ha4goを開発し始めたきっかけ

直接のきっかけは、2年前の2014年にCode for Japan主催のBrigadeワークショップで紹介されたCode for Philly運用しているシビックテック用のCMS Laddrの日本人向けのものを作る目的で、2015年4月からCfKの有志メンバーとともに開発をスタートしました。

2.ha4goの目指していること

ha4goが実現したいことは、シビックテックのPDCAサイクル(ちょっと古い表現..)をくるくるスムーズに回すことにあります。

CfKの活動はメンバーがリアルに集まるオフラインが基本だとおもっています。ですがオフラインだと、集まる場所によっての距離的なものや、集まる日時による時間的な制約をうける場合が当然出てきます。
また石川県だと金沢やその周辺にはエンジニアはいますが、能登ではほとんどいませんので、スキルの地域の偏りみたいなこともあります。
ha4goは課題解決のための障害になりそうな、それらの制約をなるべく少なくし、課題を集めて人をつなぎ、課題解決のための活動をスムーズにしたいと思っています。

2.1 地域課題を集約し可視化する

CfKではアイデアソン、ハッカソンを年に何度も開催していますし、シビックハックナイトは基本毎月1回に開催しています。
地域課題を話し合ったり解決策を考える場としてはとてもよい機会だと思いますし、参加者同士の課題認識の共有の場としても機能していると思います。
ただ、課題について話した事はどこにも記録がのこらないケースもありますし、別の日に過去の同じような課題設定で最初から..というケースも少なくないと感じています。
そのようなことがないように、まずは課題の共有ということでha4goに集めるようにしたいと思っています。

2.2 地域課題から自ら解決したい人と解決できる人を繋げる

課題ドリブンで課題を解決したい情熱を持った人と、解決のために必要なスキルを持つ人同士をつなげて解決に必要なスキームを作りやすくしたい、との思いからプロフィールにはスキルを複数登録できるようにしています。
また、課題を投稿するときに必要なスキルも一緒に登録することで、マッチングした登録ユーザーに対して招待メールが送られるようになっています。

2.3 解決までの道づくりを手助けする

IT業界の人ならモノづくりのプロジェクトをどのようにすすめるのか、というのは体感で理解していると思いますが、CfKでエンジニアではない一般の人もプロジェクトリーダーになるケースがあります。
プロジェクトの運営に不慣れな人でも
「課題を投稿してha4goを使っていくうちに、(ha4goにのせられて)気がついたらプロトタイプまでできてた!」
みたいな流れをha4goがファシリテートできるのが目標です。

どんな形が良いのか開発チーム内でも議論していますが、
もしかしたらシステム機能としてというよりはリアルなメンターのような役割の人が必要なのかもしれません。

さいごに

最初は半年くらいで形にできると思っていましたが、1年半開発をしてきて、当初の予想よりもかなり難しいことがわかってきました。
というのも、(あまり意識がなく外から言われて気づいたことですが..)少し大げさな表現をするとha4goはCfKのコミュニティー活動そのものをオンライン上で具現化しようとしているからだと思います。
ha4goの開発メンバーで機能を考えるときは、いつも時間が足りないぐらい白熱した議論をしていますが、実際に正解かどうかは利用者に使ってもらってトライアンドエラーを繰り返さないとわからない部分もあると思っています。
今後も地道に進めていきますが、もしコードなどで協力したい他のCode forなシビックハッカーがいらっしゃれば、ぜひぜひGithubなどからジョインください。

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