#Abstract
Manjaro Linux(以下, Manjaro)はArch LinuxをベースとしたLinuxディストリビューションの一つであり, DustriWatchのページヒットランキングでは6位(2016/04/02)と高い人気を持つ.
本記事では, 私がManjaroをインストールしたときに行ったことをメモする.
#インストールするときに
LinuxOS(Ubuntuなど)のインストール時にNVIDIAのGPUがマシンにささっていると
画面が表示されないといった問題がよく起こるらしくManjaroもその例外ではない.
私のPCにもGPUがささっていたのでこれを解決する.
詳しくは, 本の虫:nomodesetとLinuxにおけるGPUドライバーの問題等を参考にすると良いかも.
Ubuntuなどの解決法と同じくManjaroにおいても, kernelパラメータを変更すれば良い.
Manjaroの場合, インストールディスクを読み込んだ後に出るOSの選択メニューでeキーをおすと編集できる.
私が行った編集は, [Manjaro Linux...(nonfree)]を選択しnouveau.modeset=1となっているのでnouveau.modeset=0とし(必要ない?), 最後にnomodesetを付け加えた.
(参考:Jounrnal de Aki:MageiaからManjaroへ)
Manjaroインストール後はNVIDIAのドライバがインストールされていたのでkernelパラメータの変更はとりあえず必要ないと思う.
#インストールしたあとに
##pacmanのミラーリストの更新
pacmanはArch Linuxで用いられるパッケージマネージャである.
デフォルトではインストール元が日本以外になっている可能性があるので, ミラーを変更する.
そのためには, /etc/pacman.d/mirrorlistを編集すれば良い.
mirrorlistから
## Location : Japan
## Time : ---
## Last Sync :
Server = [筑波とか理研のURL]
を探し(複数あるかも)mirrorlistの一番上にコピペする.
Pacman Mirrorlist Generatorとかもあるので, そちらを使っても良いかも.
詳しい設定方法は,ArchWiki:ミラーを参照するべし.
##pacmanでパッケージ更新
パッケージをインストールする前に以下のコマンドでシステムの全パッケージをアップデートしておきたい.
$ pacman -Syu
しかし,
error: key "$KEY" could not be looked up remotely
error: required key missing from keyring
error: failed to commit transaction (unexpected error)
Errors occurred, no packages were upgraded.
のようなエラーがでた.
そこで, [SOLVED] error: key "A6234074498E9CEE" could not be looked up remotelyに従って, 以下のようなコマンドをうった(もちろんsudoで).
$ rm -R /etc/pacman.d/gnupg/
$ rm -R /root/.gnupg/ # only if the directory exists
$ gpg --refresh-keys
$ pacman-key --init && pacman-key --populate
$ pacman-key --refresh-keys
するとまた,
gpg: connecting dirmngr at '/root/.gnupg/S.dirmngr' failed: IPC connect call failed
gpg: keyserver refresh failed: No dirmngr
のようなエラーがでた.
よって, 最後にみちのいに!!:pacmanで更新できなかったを参考にして
$ dirmngr < /dev/null
$ pacman-key --refresh-keys
としてから
$ pacman -Syyu
でアップデート成功.
日本語入力
最後にibusを用いた日本語入力の設定について書く. とりあえずibus-anthyを用いる.
$ pacman -S ibus ibus-anthy
によるインストールとibus-setupによる設定を行った.
続いて,
~/.bashrcと**~/.xinitrcと~/.xprofile** (どれが必要十分を満たすかわからない...)に
export GTK_IM_MODULE="ibus"
export QT_IM_MODULE="ibus"
export XMODIFIERS=@im=ibus
ibus-daemon --xim -d &
を書き込んで再起動するとibusを用いて日本語入力可能になった.
.bashrcとxinitrcは必要ないかもしれない...
あとは,
$ pacman -S git dropbox
等で必要ソフトをインストール.