この記事の内容は2016年4月に確認したもので、今後仕様が変更される可能性があります。
Travis CIは標準ではLinux(Ubuntu 12.04.5 LTS)上でテストを行います。
Objective-Cのプロジェクトでは自動的にMac OS Xが使われますが、それ以外の言語でもOS Xを指定して実行することが可能です。
OS Xでテストする
.travis.ymlにos
キーを設定すると、OS Xでテストを実行することができます。
os: osx
以前はos
の指定だけではダメで、language: objective-c
を設定しないと反映されなかったりしたのですが、今はドキュメント通り動くようです。
詳細 : Testing Your Project on Multiple Operating Systems - Travis CI
OS Xのバージョンを指定する
sw_vers
コマンドで確認したところ、OS XのバージョンはMavericks(10.9.5)でした。追加でosx_image
を指定し、OSのバージョンを変更することができます。
os: osx
osx_image: xcode7.3
この設定でEl Capitan(10.11.1)になりました。
イメージ名とバージョンの対応表は下記ドキュメントに記載されています。
詳細 : Building an Objective-C Project - Travis CI
複数のOS, バージョンで実行する
Multi OS Build Matrixを使い、複数のOS, バージョンで実行することもできます。
matrix:
include:
- os: linux
- os: osx
osx_image: xcode7.3
- os: osx
osx_image: xcode7.1
この場合、これら3つの環境で実行されます。
- Linux(Ubuntu 12.04.5 LTS)
- OS X - EL Capitan
- OS X - Yosemite