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ESXiでArchLinuxの仮想ホストを作り、簡単な調整をする

Last updated at Posted at 2016-06-08

ESXiでArchLinuxを稼働させようとして、ところどころはまりました。
最終的に問題なく稼働が出来るようになったので、構築のメモとして残しておきます。

前提条件

以下の環境を想定しています。

  • ESXi上(バージョン不問)に、ArchLinuxを構成する
  • 仮想マシンのネットワークではDHCPが利用でき、Internetへ直接アクセスが出来る構成になっている

構築するArchLinuxは以下の設定とします

  • 英語キーボード
    • 日本語キーボード利用の記載もしますが、私は利用していないので正しくないかも
  • ディスク割当は、SWAP:2GB, boot:100MB, /:残り
    • 必要に応じて、ディスク割当時に変更可能
    • ext4を利用します
  • ミニマムなインストール
    • base, base-devel を入れます。必要な時に必要なパッケージを入れる、方針です。

構築する人は、fdiskコマンドは知っていると良いです。

  • 例えば、新規でパーティション1を作る場合、「n, p, 1としてFirst sectorデフォルト, Last sectorは+1G」のように書きます
上記の操作は、以下のイメージ
root@HOST# fdisk /dev/sda

Command (m for help): n
Select (default p): p
Partition number (1-4, default 1):1
First sector (2048-xxxxx, default 2048): <enter>
Last sector, +sector or +size{K,M,G,T,P}: +2G

(これで 1GBのPrimary partitionを作る)

事前準備

以下の準備をします

  • ArchLinuxのISOイメージをダウンロード
  • vShpere等でマウントが出来る場所に保存
    • Datastore に ISO ディレクトリを作って置いておく、というのが楽かもしれません。運用次第です。

ArchLinux仮想マシンをつくる

仮想マシンを作る

vSphereClient等で仮想マシンを作ってください。

  • スペックは任意で作成してください。
  • ゲストOSは、Other linux (64bit)系を選ぶと良さそうです。
  • 準備したArchLinuxのISOで起動するように、CD/DVDドライブの設定をしてください。

ISOイメージで起動する

ISOイメージで起動するので、"Boot Arch Linux (x86_64)"を選択して起動します。
暫くすると、rootのプロンプトが表示されます。

日本語キーボードを利用する場合は loadkeys jp106してください。

なお、この時点でネットワークにつながっているかを確認しておきましょう。

  • ping www.yahoo.co.jpなどでアクセスが出来る事を確認

インストールディスクのパーティション設定

ISOイメージ起動しているので、インストール先のディスクのパーティショニングをして、インストールできるようにしましょう。fdiskコマンドでパーティションを作成します。

  • パーティションの作成
    • swap領域の作成
      • /dev/sda1で2GB
      • fdiskで、n, p, 1としてFirst sectorデフォルト, Last sectorは+2G
    • boot領域の作成
      • /dev/sda2で100MB
      • fdiskで、n, p, 2としてFirst sectorデフォルト, Last sectorは+100M
    • /領域の作成
      • /dev/sda3で "残り全部"
      • fdiskで、n, p, 3としてFirst sectorデフォルト, Last sectorもデフォルト(最大値)
  • パーティションタイプの設定と、bootable flagの設定、設定の書き込み
    • swapパーティションのタイプを82(Linux swap/Solaris)に変更
      • fdiskで、t, 1, 82
    • bootrパーティションにbootable flagを付与
      • fdiskで、a, 2
    • 設定の書き込み
      • 設定を確認する
        • fdiskで、p
        • /dev/sda1が"Linux swap / Solaris"、sda2とsda3が"Linux"になっている
      • 問題なければ、書き込む
        • fdiskで、w
  • ファイルシステムの構築
    • 各パーティションを ext4ファイルシステムで構成します
      • mkfs.ext4 /dev/sda1
      • mkfs.ext4 /dev/sda2
      • mkfs.ext4 /dev/sda3
  • bootの設定
    • 稼働した際に /boot で起動できるようにする
      • /を /mnt 辺りにマウント
        • mount /dev/sda3 /mnt
      • /boot となるよう、/mnt/boot を作り、マウントする
        • mkdir /mnt/boot
        • mount/dev/sda2 /mnt/boot
  • swapの設定
    • スワップ有効化の設定をする
      • mkswap /dev/sda1
      • swapon /dev/sda1

システムインストール

/mnt 以下にディスクをマウントしているので、インストールしてしまいましょう。

  • まずは、起動時にマウントできるように、fstabの作成
    • genfstab -U -p /mnt >> /mnt/etc/fstab

chrootしてからインストールしましょう。

  • arch-chroot /mnt

環境設定

localeやtimezone、hostnameの設定をします。

  • /etc/locale.genの編集と、localeの生成、LANG設定
    • nanoで編集
      • en_US.UTF-8 UTF-8とja_JP.UTF-8 UTF-8を有効化(先頭の#を外す)
        • nano /etc/locale.gen
    • 編集後、生成
      • locale-gen
    • LANを設定し、exportする
      • echo LANG=en_US.UTF-8 > /etc/locale.conf
      • export LANG=en_US.UTF-8
  • timezoneの設定
    • ln -s /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime
    • hwclock --systohc --utc
  • ホスト名の設定
    • ホスト名を/etc/hostnameに書き込む
      • echo "HOSTNAME" > /etc/hostname

GRUBのインストール

GRUBをインストールして、grub.cfgを生成

  • パッケージのインストール
    • pacman -S grub
  • GRUBのインストールとcfgの生成
    • grub-install --recheck /dev/sda
    • grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg

最終設定

後はリブートするだけですが、忘れがちな設定を先にしておきましょう。

  • DHCPでネットワーク構成が出来るようにサービスを起動
    • systemctl enable dhcpcd.service
  • rootのパスワード設定
    • passwd

これで最小限のArchLinuxサーバが完成しました。再起動して、ディスクから起動しましょう。

  • reboot

ArchLinux起動後の構成とか

必要なパッケージを入れましょう。

  • パッケージ管理は pacman です。
    • pacman -S <PackageName> でインストール可能です。
      • pacman -S vim net-tools とかしましょう。
      • 不要なものはなるべく入れないのが良いでしょう。
    • pacman -Ss <PackageName> でパッケージを検索できます

sshdは必要でしょう

  • インストール
    • pacman -S openssh
  • サービス開始
    • systemctl start sshd.service
  • サーバ起動時に有効にする
    • systemctl enable sshd.service

終わりに

これで一応は使える環境になったので、後は普通のLinux同様に設定が出来るはずです。

なにか詰まったことがあった時は、archlinux postgres のようにググれば、ArcLinuxのWiki https://wiki.archlinuxjp.org/ が出てくるでしょう。インストールの仕方から設定の仕方まで書いてあるので、非常に助かるサイトです。

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