2014/12/03追記：
Apache2.4に導入する手順をこちらに書きました。
⇒ mod_mruby を Amazon EC2、Apache2.4 へ導入する

前から気になってた mod_mruby を試してみたメモです。
mod_mruby で、Apacheモジュールを Ruby(厳密にはmruby)で書けるようです。

過去にも少し Apache モジュールは書いたことがあるのですが（しょぼいですが 1つだけ GitHub にも上げてます）、Ruby で書いて、Apache で色々できたら素敵やん.. と思い。

ローカルに環境を作ってもよかったのですが、やはりちゃんとWEBサーバで動作させたかったので、Amazon EC2 に導入してみました。

Apache バージョン：2.2.27
mod_mruby バージョン：1.4.1
Amazon Linux：AMI 2014.03.2（HVM）64bit

Apache の導入手順は下記の通りなのですが、恐らくデフォルトの prefork モードで動いていると思います。

環境の構築と mod_mruby の導入

EC2 のセットアップ

ここではセットアップ手順は述べませんが、AMI は Quick Start の一番上にある Amazon Linux を利用しました。

また、Apache を立ち上げたいので、セキュリティグループの設定で 80番ポートを開けておきます。

※ アクセス元の IP は、出来るなら絞った方がよいと思います。

恐らく apxs が必要なんだろうなと思い、devel 版をインストールしました。

$ sudo yum -y install httpd-devel

Apache を起動します。

$ sudo /etc/init.d/httpd start
httpd を起動中:                    [  OK  ]

適当なブラウザで、EC2 の Public DNS もしくは Public IP でアクセスしてみます。次のようにおなじみのページが表示されればOKです。

このページのインストール手順を参考に作業をすすめます。まず、Git が必要なので、Git を yum でインストールします。

$ sudo yum -y install git

GitHub から mod_mruby を clone し、

$ git clone git://github.com/matsumoto-r/mod_mruby.git

コンパイル用のスクリプトを実行します。

$ cd mod_mruby
$ APXS_PATH_ENV='--with-apxs=/usr/sbin/apxs' APACHECTL_PATH_ENV='--with-apachectl=/usr/sbin/apachectl' sh build.sh

※ apxs と apachectl のパスは、今回の環境は /user/sbin/ でした。ですので、上記でもそのように指定しています。

私の場合、コンパイルエラーが出たので、次のものをインストールしてから再度、実行しました。

$ sudo yum -y install gcc bison openssl-devel
$ sudo yum -y install hiredis-devel --enablerepo=epel

※ hiredis-devel は通常の yum リポジトリに存在しない？

コンパイルが成功したら、次のように Apache へ組み込みます。

$ cd mod_mruby
$ sudo make install

すると、/usr/lib64/httpd/modules/ に mod_mruby.so が配置されます。

Apache の設定ファイル /etc/httpd/conf/httpd.conf を見てみると、すでにこのモジュールを読み込む記述が追記されているようなので、

Apache を再起動して、有効にします。

$ sudo /etc/init.d/httpd restart
httpd を停止中:                    [  OK  ]
httpd を起動中:                    [  OK  ]

以上で導入は完了です^^

git colone した mod_murby ディレクトリに、テスト用のスクリプト（test/test.rb）があるので、それを動かしてみます。

テスト用のスクリプトを、Apache の DocumentRoot 直下へコピーします。

$ sudo cp test.rb /var/www/html/

Apache側で、mod_mruby の設定をします。mod_mruby 用の conf ファイルを作成し、

$ sudo touch /etc/httpd/conf.d/mruby.conf

次のように記載します。

/etc/httpd/conf.d/mruby.conf

<Location /mruby-test>
    mrubyHandlerMiddle /var/www/html/test.rb
</Location>

保存したら Apache を再起動し、

$ sudo /etc/init.d/httpd restart

ブラウザで /mruby-test へアクセスしてみます。

ちゃんと動作しているようです^^

今回は環境の構築と動作確認までを行いました。次回は、実際に何かモジュールを書いていきます。