この記事はSelenium/Appium Advent Calendar 2016の3日目の記事です。
2日目はjugemixのSelenium でキーワード駆動テストを実践したときのあれこれ 『まずはやってみた編』でした。続きが読みたいね!
ところでこんにちは!
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/_~,,..::: ~"'ヽ
(,,"ヾ ii /^',)
:i i"
| (,,゚Д゚) < Selenium IDEはいよいよ大変なんじゃね?
|(ノ |)
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ヽ _ノ
U"U
Selenium IDEはFirefoxの拡張機能です
なのでFirefoxに大きな変更が入ると翻弄されますよね。
例えば2015年、Firefoxの拡張機能にMozillaのデジタル署名が必須になってしまったのは、Selenium IDEにとって非常に大きな変更でした。
インストール手順がまったく変わってしまったので、脱稿間近だったSelenium実践入門の内容をあわてて修正したのが懐かしいです...
Firefoxに今後予定されている大きな変更
まずは、Firefoxの2017年のリリーススケジュールを何も考えずに眺めてみましょう。
https://wiki.mozilla.org/RapidRelease/Calendar
Firefox 57から、拡張機能はWebExtensionsベースのみ対応となります
ところで、Selenium IDEってXUL/XPCOMベースでしたよね。
えっ あと1年で今のSelenium IDE死んでしまうん?
_人人人人人人_
> 突然の死 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y ̄
FirefoxにはESRという、主要機能に関するアップデート間隔が緩やかで法人利用向けのエディションがありまして、業務で使われている方は皆さんESRでしょうからまだまだあわてるときじゃないのかもしれませんが、それにしたって猶予は2018年中頃(Firefox ESR 52)までです。
しかしながら、2016年12月時点で、公式GitHubリポジトリーのissueで、Selenium IDEの件でWebExtensionsに言及しているのはたったの1件。
https://github.com/SeleniumHQ/selenium/issues/3181
けっこうやばそうな割にみんな騒いでないけど、ほんとはなんてことないのかな!
教えてえらい人!!
kyo-agoさんが昔WebExtensionsベースのSelenium IDEを非公式で作っていたのですが(すげー!)、これが救世主になったりするのかしら...
https://github.com/kyo-ago/selenium-ide-for-chrome
2017年のどこかでブラウザーエンジンがGeckoからQuantumに変わります
そもそもFirefoxが安定しないので拡張機能もまともに動くわけないよ、という時期がブラウザーエンジン変更の直後に生じるとみられます。
Google Chrome/ChromiumのエンジンがBlinkに変わったときの不安定さも、そりゃあひどかったんじゃ...
Selenium IDEだけじゃなくて、WebDriverにも大きな影響がありそうな話ですね。
_人人人人人人人人人人人人人人人人_
> GeckoDriverとはなんだったのか <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
FirefoxにはGeckoエンジンと関わりの深い、独自の自動操作の仕組みであるMarionetteがあって、最近のWebDriverはMarionetteと連携しています。Quantumエンジンに移行してもMarionette APIは変わらないのかもしれませんが、念のため先行きは注意深く見守って行く必要があるでしょう。
乗り換え先を考え始めた方が良い?
Selenium Builder?
おいおい、そいつもXULベースだZE☆ HAHAHA!
来年の話をすると鬼が笑うんですよ
1年もあれば誰かなんとかしてくれるでしょう(白目)
今回はここまで
次回はjugemixです。よろしくお願いします。
Selenium/Appium Advent Calendar 2016はまだまだ君の挑戦を待っているぜ!