この記事はSupership株式会社 Advent Calendar 2016の5日目の記事になります。
Supership新規サービス開発室のデザイナー@ottieeです。
@astapi、@t-kashimaに続きまして、3連続となりますが弊社サービスSunnnychat (iOS/ Android)について書かせていただきます。
こんなこと話します。
- Sunnychatの歴史
- 開発スタイル
- 良かった点
- 悪かった点
- おわりに
Sunnychatの歴史
SunnychatはもともとAmigoというサービスとして開発されていて、こちらのファーストリリースは2015/10/14です(Android先行)。そこから考えると、リリースしてから1年以上経過していることになります。
動画をきっかけにコミュニケーションを生み出す、という軸はぶれていないのですが、ユーザーのフィードバックを得ながらすばやく直す、というスタイルで開発しているため、過去には
- 位置情報を使って近くの友達がわかる
- 自分の動画をアップすると初めて友だちの動画がみれる
- 投稿した動画はすべての友だちに公開される
- 起動すると自動で動画が撮影される
- 投稿した動画にだれでもスタンプやテキストをのせられる
のような機能がありましたが、今はすでに無きものとなり、現在はグループを軸にした、よりコミュニティに近い方向性へ進化していっています。
ちなみに、サービス名が変わったのは、商標の問題や、言葉のイメージが男性すぎるという指摘があったりしたためなのですが、Sunnychatという言葉の響きは気に入っています。
なお、Sunnychatとしての正式リリースは2016/8/1となっています。
http://jp.techcrunch.com/2016/08/02/supership-sunnychat/
開発スタイル
考え方
開発スタイルとしてはLEAN UXに近しいやり方です。大事にしていた考えは以下のようなところです。
- サービスの仮説検証のために不要なことは削ぐ
- 初期のデザインは間違っているという認識を持つ
- ユーザー体験を判断基準として物事を決める
作り方
小さく作り、フィードバックを得て、素早く直すスタイルで進めています。
Sunnychatチームでは、機能や仕様に関するおおざっぱな議論を終えたら、すぐに画面デザインに入ります。
そして完成系に近いデザインを元に、メンバーで意見を出し合い、さらに詳細を詰めていきます。「作ってみないとわからないから作っちゃおうぜ!」スタイルです。
進め方
現在では2週間単位のイテレーションでスクラム開発していますが、間隔などは柔軟に調整しています。情報共有や仕様の検討などはGitHubのIssueに集約、タスクは物理かんばんで管理しています。
良かった点
1年を振り返って、良かった点を振り返ります。
開発の速度
初期段階から比較して、チームメンバーは倍以上になっていますが、チームとしての開発速度はキープできていたように思います。ミーティングが少ない、というのも要因の一つだったかと思います。
メンバーに恵まれていた
- 得意分野がきちんとある
- 得意分野以外の周辺知識がある
- 主体性がある
- ユーザーのことを考えながら開発できる
運良くこういうメンバーばかりの開発チームなので助かっています。サービス開発はメンバーがフィットするかが一番重要、と思っています。
デザインから始める開発
デザインを起点にメンバー間であーだこーだ議論しつつ進められたのは良かったと思います。どこの開発現場でも適応できるかは未知ですが、Sunnychatチームにはあっていたように思います。エンジニアからUIの提案がばしばし出てくるとか最高です。
悪かった点
続きまして、悪かった点を振り返ります
Androidファーストでやってしまった
振り返ると、これが最大の失敗でした。エンジニアがいなかったとか、Appleの審査リスクを恐れすぎていた、という理由からの判断でしたが、これはあきらかにミスでした。
理由としては、
- 動画系のサービスなのでAndroidの非力さに対応するのに余計なコストがかかる
- ターゲットにしているユーザー層はAndroidを使っていなかった
2番目の理由の方が致命的で、ユーザーテストがそもそも困難、社内テストでも参加者の確保が難しい、そのためユーザーのフィードバックを得られる機会が少ない、という悲しみがありました。現在はiOSもリリースされているので、この問題は回避できています。
ドキュメントの無
今でこそGitHubで集約する形になりましたが、人が増える前のタイミングで整備しておけば良かったな、と思っています。新メンバーに初動の混乱を与えてしまったと反省してます。
おわりに
Sunnychatは動画をきっかけにコミュニケーションを楽しむサービスです。動画系のサービスは続々と出ていますが、ぜひSunnychatも使ってみていただければ幸いです。
Supership株式会社 Advent Calendar 2016、6日目はSupershipが誇るiOSエンジニア、@koogawaです!お楽しみに!