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Juniper JUNOS PyEz (python library)を試すメモ 1 ~PyEz概要~

Last updated at Posted at 2016-08-24

#1.概要
近年、AI、ロボット、自動化などの注目が高まっており、ネットワークでもオートメーション/自動化、スクリプティングというのが注目されている。メジャーネットワークベンダーのひとつであるJuniper Networksは、ネットワークOSのJUNOSにて、以下のようなオートメーションスタックにより様々なツールやAPIを公開し、多様なオートメーション要求に対応できる環境を提供している。

image

今回は、その中で、あまり日本語の情報が検索できなかった、PythonのフレームワークであるPyEz(パイイージー)というのを試してみる。
PyEzとはPythonをEasyに使用できるというものらしく、熟練のプログラマでなくても簡単にpythonでリモートからの情報取得/抽出や設定変更が可能となる。

Juniperのドキュメントには、PyEzにより、以下が提供されるとある。※1

  • デバイスからオペレーション情報やfactsを取り出したり、Junos XML APIにより、RPC(remote procedure call)を実行可能
  • Junos OSのインストール、再起動、シャットダウンのようなソフトウェアユーティリティを提供
  • コンフィグレーションの比較、レスキューコンフィグレーション設定、コンフィグ変更のアップロードなどのマネージメントユーティリティの提供
  • コンフィグ変更のアップロードに関しては、ASCII text, Junos XML elements,Junos OS setコマンドに加え、 Jinja2テンプレートや柔軟にカスタマイズ可能なテンプレートがサポート
  • ファイルコピーやチェックサム計算などの共通的な管理者タスクをシステムユーティリティで提供
  • Tables and Viewsを使用し、オペレーション情報やコンフィグレーション情報を稼働しているJunos OSから効率的に取得
  • Tables and Viewsにより、RPCに相当するJunos OSコマンドが利用でき、情報の抽出やカスタマイズも可能
  • これらを活用することで、show routeやshow intefaceなどの組み込まれたコマンドの出力結果から、必要なフィールドのみを抽出することが可能

尚、検索できるドキュメントは英語ばかりになるが、PyEz Techwikiや、Python EZ Googleなどもあるため、そちらで確認や質問もできそう。

#2.環境準備
今回は無償で試せるvSRX ※2 とAWS EC2の無償枠で使用できるサーバー(Amazon Linux AMI 2016.03.3)を利用し、PyEzで設定確認や設定変更を試してみる。

PyEzを使うには、junos-ezncというパッケージをインストールする必要があるが、そのために、Junos PyEZ Dependenciesを参考に、使用するOSに応じてパッケージをインストール。

AWS Linux AMIはRHELをベースにしたAWS独自提供のLinux OSのためCentOSに必要なパッケージをインストール。

しかし、pipコマンド(# pip install junos-eznc)によりPyEzのパッケージをインストールしようとしたが、"fatal error: openssl/opensslv.h: No such file or directory"となった。よって、openssl-develもインストールしたら、junos-ezncもインストール可能となった。

尚、現在のPyEzは、python 2.6 または 2.7がサポートされており、AWS Linux AMIにはPython2.7がプリインストールされている。

正常にインストールできた場合は、pytyonで以下のようなPyEz関連のモジュールのインポートが可能となる。

$ python
>>> from jnpr.junos import Device
>>> 

正常にインストールできていない場合は、例えば、以下のようなエラー。

>>> from jnpr.junos import Device
Traceback (most recent call last):
  File "<stdin>", line 1, in <module>
ImportError: No module named jnpr.junos

各モジュールは、こちらを参照。

実際のコネクションはnetconf over SSHを使用するため、JUNOSもあらかじめ設定が必要となる。

user@host# set system services netconf ssh port 22
user@host# commit

これで、環境準備ができたため、次回は、JUNOSの情報取得や設定変更を試してみる。

#参考リンク:
 Juniper Tech Library: Junos PyEZ*1 
 [slide share:PCではじめるvSRX] (http://www.slideshare.net/JuniperJapan/vsrx-laptop-201505)*2 
 PyEz Techwiki
 Python EZ Google

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