以前、NiftyCloud mBaaSをSwiftから使う情報がほとんどないので、自分でやってみたメモ書きをこちらにアップしました。
今度はAndroid対応することになったのですが、Androidは全く知らないし使ったこともなかったのでちょっと調べたところSwift類似の言語「Kotlin」を使うと幸せになりそうなので、早速採用してみました。
こちら↓のアプリAndroid版で使ってみました。
OnWorkってこんなアプリです
Androidアプリはこちら
0.環境
AndroidStudio 2.2.3 + Kotlin 1.0.6
MBaaS Android SDK Version2.2.4
1.準備
0) Kotlinプラグインを組み込む 詳しいことは先人の記事を参照してください。
他にもいっぱい記事がありますが、基本的にプラグインインストールするだけです。
*Android初心者の私はFindViewByIDの嵐を避けるためkotlin-android-extensionsも入れました。
1) Android用SDKを組み込む (NCMB.jarをlibsフォルダにコピー)
2) manifestsやらgradleやらの設定は通常のAndroidと変わらないので、本家のチュートリアルを参照。
3 ) MainActivityのJavaファイルをKotlinに変換
メニューから「Code」 > 「Convert Java file to Kotlin file」を実行するだけ。
4 ) OnCreateにアプリケーションキー設定を追加
override fun onCreate(savedInstanceState: Bundle?) {
super.onCreate(savedInstanceState)
setContentView(R.layout.activity_main)
//**************** APIキーの設定とSDKの初期化 **********************
NCMB.initialize(this.baseContext,"YOUR_APPKEY","YOUR_CLIENTKEY")
}
2.データストアからの読み出し
下記のクラスからcompanyIDをキーにしてcompanyNameを読みだして返す関数の例です。
クラス名：Company
フィールド：companyID 会社のID
フィールド：companyName 会社の名前
data class companyInfo (
var companyID:String = "",
var companyName:String = ""
){}
fun getCompanyInfo(companyID:String) : companyInfo {
val myCompany = companyInfo()
myCompany.companyID = companyID
val query:NCMBQuery<NCMBObject> = NCMBQuery("Company")
query.whereEqualTo("companyID",companyID)
val results: List<NCMBObject> = try {
query.find()
} catch (e : Exception) { emptyList<NCMBObject>() }
if (results.isNotEmpty()) {
val result = results[0]
myCompany.companyName = result.getString("CompanyName")
}
return myCompany
}
3.データストアへの追加
下記のクラスへレコードを書き込む（追加する）関数の例です。
クラス名：Company
フィールド：companyID 会社のID
フィールド：companyName 会社の名前
* companyInfoはcompanyID, companyNameを含むdata classとして定義してあります
fun addCompany(company:companyInfo) {
val obj = NCMBObject("Company")
obj.put("CompanyName", company.companyName)
obj.put("companyID", company.companyID)
try {
obj.save()
} catch (e : Exception) {
println("Company data save error : " + e.cause.toString())
}
}
4.データストアの更新
下記のクラスからcompanyIDをキーにして登録済みのレコードのcompanyNameを更新する関数の例です。
クラス名：Company
フィールド：companyID 会社のID
フィールド：companyName 会社の名前
- companyInfoはcompanyID, companyNameを含むdata classとして定義してあります
* フィールドのデータを初期化したい場合はnullを設定すれば良いらしいです。
(Android SDKにはremoveがあるのでこれで良さげ)
管理画面から見ると(undefined)には戻りませんが等価の扱いということです。
ただし、位置情報フィールドは初期化不可。removeできちゃうけど読み出しでヌルポ
参照： https://github.com/NIFTYCloud-mbaas/UserCommunity/issues/272
fun updateCompany(company:companyInfo) {
val query: NCMBQuery<NCMBObject> = NCMBQuery("Company")
query.whereEqualTo("companyID", company.companyID)
val results: List<NCMBObject> = try {
query.find()
} catch (e: Exception) {
emptyList<NCMBObject>()
}
if (results.isNotEmpty()) {
val obj = results[0]
obj.put("CompanyName", company.companyName)
obj.put("companyID", company.companyID)
try {
obj.save()
} catch (e: Exception) {
println("company data save error : " + e.cause.toString())
}
}
}
5.SDKのバグ？
NCMBQuery.getDate で日付データを読み出す時にNullが入ったエリアを読み出すとリターン値がNullとならずにヌルポで落ちます。
とりあえず try catchで回避してます。
fun getObjDate(obj:NCMBObject,key:String):Date? {
var date:Date? = null
date = try {
obj.getDate(key)
} catch (e : Exception) { null }
return date
}
NCMBQuery.whereWithinKilometersのdistance引数がIntになっているため、１キロ単位でしか指定できません。iOSはDoubleだったので 0.1 (=100m)が指定できました。
とりあえず 距離計算して判定することで回避してます。
//仕事場の位置 ** 現在地の近くの勤務地を取得
val workPlaceGeo:Location = result.workPlaceGeo // whereWithinKilometersで取得した場所
val distance = currentLocation.distanceTo(workPlaceGeo) //currentLocationは現在地
if (distance > 100f) { // 100m
// 100m以上離れている場合の処理
}
6.その他
ご意見ご要望等あればコメントください。
ファイルストアと会員管理については随時投稿予定です。