PhpStormでGoogle App Engine for PHPの開発環境を構築します。内容は下記の公式ページをベースにしていますが、ここではWindows環境での解説を行います。
Getting Started with PhpStorm as Google App Engine PHP IDE - PhpStorm - Confluence
1.事前確認
すでにGoogle App Engine LauncherやPythonがインストールされ、使用できている状態を前提としています。初めて開発を行う場合はGoogle App Engine SDK for PHPとPython version 2.7をインストールします。PhpStormは下記のリンクからダウンロードしてください。
30日間は無料で試用できます。解説時のPhpStormのバージョンは8.0.3でした。インストーラーの指示に従ってインストールを完了させ、PhpStormを起動します。
2.プロジェクトの作成
PhpStorm8.0.3ではGoogle App Engine Support for PHPプラグインがすでにインストールされているため、すぐにプロジェクトの作成から入ります。Quick Start画面が表示されたら[Create New Project]を選択します。
Project nameとLocationに任意の値を入れてProject typeをプルダウンメニューから[App Engine Project]を選択します。
App Engine Projectの画面では以下のように入力します。
- Application ID:Application Overviewで作成したアプリケーションID
- SDK directory:C:\Program Files (x86)\Google\google_appengine
- Python executable:Pythonの実行ファイルのパス(ex. C:\Python27\python.exe)
[OK]を押すとプロジェクトツリーにファイルが追加されます。
3.プロジェクトの設定
メニューの[File] > [Settings]から設定画面を表示させ、左側メニューから[Languages & Frameworks] > [PHP] > [Google App Engine]を選択します。
App Engine Account Settingsの[Log in with email and password]にチェックを入れ、Google App Engineを使用しているGoogleアカウントのアドレスとパスワードを入力します。このアカウントでデプロイが行われます。
4.実行
ローカル環境で実行するにはメニューの[Run] > [Run]もしくはツールバーのRunボタンをクリックします。初回実行時にはEdit configuration画面が表示されるため以下の値を入力します。
- Path to php-cgi executable:php-cgi.exeのパス(ex. C:\Program Files (x86)\Google\google_appengine\php\php-5.5-Win32-VC11-x86\php-cgi.exe)
- Interpreter options:--skip_sdk_update_check=yes
[Run]を押してブラウザのURL欄にローカルホストの値(ex.localhost:8080)等を入力して実行されているか確認します。
5.デプロイ
ローカル環境で動作確認ができたら次にGoogle App Engineへデプロイします。メニューの[Tools] > [Google App Engine for PHP] > [Upload App Engine PHP app...]をクリックするとデプロイが始まります。デプロイが成功したらApplication Overviewの[Running]をクリックして動作確認を行います。
それではよいGAE for PHPライフを!