ゲームやUIのために特化したツールの詰め合わせであるShoeboxというプロダクトがあります。
http://renderhjs.net/shoebox/
レトロ風2Dゲーム作成に非常に強そうな感じです。MacでもWindowsでも動作し、書き出しはUnityや Cocos2Dにも対応しています。無料で機能が豊富なのですが、イマイチ知名度がないのは、英語サイトしかないことと、ツールとしての操作が特殊なせいでしょうか。。数年前から見かけていましたが、無料のビットマップフォント書き出しツールを探していて、再度検索でたどり着き、まだ使ったことがなかったので(AIR製ということもあり)使い方をレポートしてみようと思います。
#利用したバージョン
ShoeBox 3.5.4。 2014年5月頃作成されたようです。これを Mac(Yosemite)上で使ってみました。なお、このツールはAIR製なのでインストール時にAIRランタイムのインストールが必要になる場合があります。
- 先にも述べてますが、無料ツールで、win/macで動作します。
- 文字の装飾を(PhotoShopなど)画像ソフトで作成します。既存のツールより凝ったデザインにできます。
- テキスト画像は賢くパッキングされます。基本的なパッキングオプションは細かく指定できます。
- 自動カーニング設定ができます。手付けのデータにはかないませんが、そこそこ美しく仕上がるようです。
- 2バイト文字にも対応しています。(日本語対応してないという情報もあったのですが、大丈夫のようです)
- 書き出しXML(TXT)形式は細かくカスタマイズできますが、カスタマイズしづらそうです。。
- 操作が独特で戸惑います。 Bederの悪夢が脳裏に浮かぶ。
#基本的な操作(変です)
ShoeBoxでは、ファイルの読み込み時に、ダイアログが開いて選択するのではなく、 ファイルをツールにDrag&Drop するか、イメージやテキストのコピー後にツールをクリックする という操作を行います。ビットマップFONTの書き出しツールに限らず、内包されているツール全てで共通の操作のようです。(なんでこんな事になっているか考えると、単に実装が面倒だったのではないかと。。)
また、設定ダイアログを開くにはツール上で右クリックを行います。コンテキストメニューなどは表示されずに、いきなりダイアログが開きます。(なんでこんな事になっているか考えると単に実装が面..) 設定ダイアログはリサイズできず、使い辛いです。。当時はモニタが小さかったんだろうか。
#実際の書き出し(続く!)
ここまで書いて、すでに記事としてお腹いっぱいな感じなので、次回に続けます。レトロゲームぽい固定幅ビットマップフォントの書き出しをStaring向けで行います。UnityのUiToolkit向け書き出しは公式サイトの説明をどうぞ。。
#おまけ情報
内包している他のツールも使う事があれば、記事にまとめようと思います。とりあえず下記のUnityForum上の内容をチラ見すると画像が多いのでなんとなくすごい部分が分かるかと思います。 http://forum.unity3d.com/threads/shoebox-2d-gamedev-tools.113518/
さて、ShoeBoxの作者だと思われるドイツの方の肩書きがvisual and interactive media designerなんてずいぶん派手な感じなんですが、サイトがものすごいです。(2010年頃作成のようですが。) なんでもできちゃう人っているんですね。
http://www.renderhjs.net/ (なつかしflashサイト)
http://www.renderhjs.net/index_html.htm (おちついて見られるhtml版)