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Java7からのjcmdのススメ(ThreadDump/HeapDump他)

Last updated at Posted at 2014-03-31

Java7(JDK1.7)からjcmdという診断ツールが追加されました。
元はJrockitというVM(Oracleが買収したBEAが開発してきてたJavaVM)に付属していたjrcmdを移植したツールです。

Java6までの方法も継続して使えますが、折角なのでjcmdを使った方法も試してましょう。

(※JDK7u4以降で使用可能です。)

JavaプロセスID取得

$ jcmd

jps -lと同じ

スレッドダンプ出力

$ jcmd <pid> Thread.print 

jstack <pid> と同じ

ヒープダンプ出力

$ jcmd <pid> GC.heap_dump /fullpath/to/dump_file

jmap -dump:format=b,file=/fullpath/to/dump_file <pid>と同じ

他のコマンド

とまぁ、基本的に既存コマンドの代替が多いですが、jcmdには他にも以下の様なコマンドが用意されています。

書式

$ jcmd <pid> <command> <option>

コマンド一覧

  • VM.uptime 起動時間(秒)
  • VM.flags 起動オプションの表示
  • VM.flags -all 全オプションの値表示
  • VM.system_properties Systemプロパティの表示
  • VM.command_line 起動時のコマンドライン表示
  • VM.version バージョン表示
  • GC.run System.gc()の実行
  • GC.run_finalization System#runFinalization()の実行
  • GC.class_histogram ヒープ上のインスタンス数、バイト数出力

備考

javaのプロセス出力だけで言えば、

jps -lv

が起動時のコマンドまで出力してくれて、複数のjavaプロセスが動いているときなどに把握しやすかったりするなど、既存のコマンドが不要になったわけではありません。
また、jcmdでぐぐってもj r cmd (jrockit付属時のコマンド名)が多く引っかかったりするなど、どれだけ使われているのかも甚だ疑問です。(既存のコマンドで代替可能だし)

とはいえ、バージョン表示やSystemプロパティなどが取得しやすくなっていたりするのでツールは目的に応じて使い分けていくのがいいと思います。

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