もっとgroongaを知ってもらおう!ということで週刊groongaをはじめました。毎週木曜にgroongaやmroonga、rroongaのトピックを投稿予定です。
いよいよ、gihyo.jpさんでgroongaの隔週更新連載が始まりました!!
第6回の記事も公開されたので、一読をおすすめします。
- 「第1回 全文検索エンジンgroongaを紹介します!」
- 「第2回 groongaをRuby On Railsでも使ってみた ~chikamap.comの事例から」
- 「第3回 すべてのMySQLユーザに高速な全文検索機能を! - mroongaの紹介」
- 「第4回 rroongaを使ったソースコード検索エンジンMilkode」
- 「第5回 Rubyでサーバ要らずの高速全文検索! - rroongaの紹介」
- 「第6回 [実録] MySQL向け全文検索エンジン「Tritonn」から「mroonga」への移行ガイド(1)」
連載は始まりましたが、利用事例をどんどん紹介していきたいです。(利用事例のストックが尽きたら終了してしまいます。)
groongaやmroonga、rroongaを実際に使っていて利用事例記事を書いてもいいよ、という人をまだまだ募集しています。
詳細はgroonga普及のための協力のお願いを参照してください。
はじめに
オープンソースのカラムストア機能付き全文検索エンジンgroongaを公開しています。
最新のバージョンは2013年5月29日にリリースした3.0.4です。
今回は、groongaやmroongaのnightlyリリースを使う方法を紹介します。
nightlyリリースの位置付け
groongaやgroonga-normalizer-mysqlやmroongaは毎月29日(肉の日)にリリースしています。
毎月リリースしているので、不具合があっても次のリリースでたいてい修正されている状態になっています。(mroongaはMySQLのアップデートがあれば修正パッケージをリリースしていますが、安定版をそのままリビルドしているので、リリース後の修正は反映されていません。)
ただ、すぐに修正版を試したい場合にはGitHubに置いてあるリポジトリをcloneしてビルドするしかこれまで方法がありませんでした。
ソースコードからのビルド方法をドキュメントでも案内していますが、対象がリリース済みのソースアーカイブとなっています。
Gitに慣れていなかったり、Autotoolsに不慣れだと若干敷居が高い状態でした。
そこで、ソースコードのアーカイブをnightlyリリースとして提供することにしました。
毎日日付が変わるタイミングでスナップショットをそのままソースアーカイブとして提供しています。
nightlyリリースのダウンロード先は http://packages.groonga.org/nightly/ です。
例えば、今日は2013年6月20日なので、以下のソースアーカイブが提供されています。
- groonga-3.0.4.2013.06.20.tar.gz
- groonga-normalizer-mysql-1.0.4.2013.06.20.tar.gz
- mroonga-3.04.2013.06.20.tar.gz
nightlyリリースをビルドする
それでは、実際にnightlyリリースをビルドしてみましょう。
まずはMySQLをビルド、インストールします。
$ cmake -g "Unix Makefiles" . -DBUILD_CONFIG=mysql_release
$ make
$ sudo make install
次にgroongaをビルド、インストールします。
$ wget http://packages.groonga.org/nightly/groonga-3.0.4.2013.06.20.tar.gz
$ tar xf groonga-3.0.4.2013.06.20.tar.gz
$ cd groonga-3.0.4.2013.06.20
$ ./configure --prefix=/tmp/local CFLAGS="-O0 -g3" CXXFLAGS="-O0 -g3"
$ make
$ make install
次にgroonga-normalizer-mysqlをビルド、インストールします。
$ wget http://packages.groonga.org/nightly/groonga-normalizer-mysql-1.0.4.2013.06.20.tar.gz
$ tar xf groonga-normalizer-mysql-1.0.4.2013.06.20.tar.gz
$ cd groonga-normalizer-mysql-1.0.4.2013.06.20
$ ./configure --prefix=/tmp/local CFLAGS="-O0 -g3" CXXFLAGS="-O0 -g3" PKG_CONFIG_PATH=/tmp/local/lib/pkgconfig
$ make
$ make install
最後にmroongaをビルド、インストールします。
$ wget http://packages.groonga.org/nightly/mroonga-3.04.2013.06.20.tar.gz
$ tar xf mroonga-3.04.2013.06.20
$ cd mroonga-3.04.2013.06.20
$ ./configure CFLAGS="-O0 -g3" CXXFLAGS="-O0 -g3" PKG_CONFIG_PATH=/tmp/local/lib/pkgconfig --with-mysql-source=$HOME/work/mysql/mysql-5.5 --with-mysql-config=/usr/local/mysql/bin/mysql_config
$ make
$ sudo make install
あとは、mysqldを起動してmysqlクライアントで接続しプラグインのインストール、UDFのインストールまでを行えばshow engines;
でmroongaが使えるようになります。
まとめ
今回は、groongaやmroongaのnightlyリリースを使う方法を紹介しました。
通常は毎月肉の日にリリースしているパッケージを利用されることをおすすめしますが、どうしてもすぐに修正版が必要だったり、最新版を試したい場合にはnightlyリリースを使うというのも選択肢になりますね。
groongaに興味を持ったなら、まずはインストールして試してみてください。
groongaの基本的な動作を知るためのチュートリアルもあります。インストールしたら試してみてください。