はじめに
Emacsのmarkdown-modeは、Markdownを編集するためのシンタックスハイライトとコマンドを提供する。
今回は、markdown-modeで編集中のMarkdownファイルをプレビューするためのmarkdown-command
とmarkdown-open-command
の設定を紹介する。
動作環境
- OS X 10.7以降(Marked 2が動作するOS X)
- Emacs
- Marked 2
Emacsとmarkdown-modeのインストール
Emacsのインストールは下記のサイトを参考のこと。
markdown-modeのインストールは下記サイトを参考のこと。
なお、Emacs Lisp Packageの管理はEmacs 24から標準で添付されているpackage.elを使うと簡単にできる。
ブラウザでMarkdownプレビュー
編集中のMarkdownをブラウザでプレビューするにはmarkdown-command
を利用する。
-
Markdownをhtmlに変換するためにMarkdownスクリプト、またはmultimarkdownコマンドをインストールする。(どちらか一つで可。)
Markdownスクリプトはパスの通ったディレクトリに保存し、実行権限を与える。
multimarkdownはHomebrewやMacPortsからインストールできる。Homebrew
$ brew install multimarkdown
MacPorts
$ sudo port install multimarkdown
-
.emacs
、または~/emac.d/init.el
に以下の設定を追加する。Markdownスクリプトの場合
(setq markdown-command "(Markdownスクリプトの名前)")
multimarkdownの場合
(setq markdown-command "multimarkdown")
上記を設定することで、Markdownファイルを表示し、
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C-c C-c m
を押すと、markdown-command
を実行し、別バッファにhtmlファイルを出力する。 -
C-c C-c p
を押すと、markdown-command
を実行し、一時ファイルを生成し、ブラウザを起動する。
Marked 2でライブアップデートMarkdownプレビュー
上記の方法でブラウザでのMarkdownプレビューは可能になるが、編集のたびに一時ファイルを生成しなければならない。このため、markdown-open-command
を設定し、MacアプリケーションのMarked 2を使って、ライブアップデートMarkdownプレビューを実現する。
-
Marked 2をインストールする。
-
パスの通ったディレクトリに以下のスクリプトを保存する。
#!/bin/sh if [ "$1" ]; then open -a "Marked 2" "$1"; else open -a "Marked 2"; fi
-
.emacs
、または~/emac.d/init.el
に以下の設定を追加する。
なお、下の例では2で保存したスクリプトをmarked2
という名前で保存している。(setq markdown-open-command "marked2")
上記を設定することで、Markdownファイルを表示し、C-c C-c o
を押すと、Marked 2が起動する。ブラウザでのプレビューとは異なり、カスタムでCSSを設定でき(デフォルトでgithub.css
が添付)、保存のたびにライブアップデートされ、非常に使いやすい。
補足
Marked 2は通常$13.99のところ、$9.99で購入が可能(2015/09/04時点)。また、無料でのお試しも可能。