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[Swift]ObjectMapperを使ったRealmモデルへのJSONマッピング(Mantleとの比較あり)

Last updated at Posted at 2015-05-09

やりたいこと

JSONデータからRealmのモデルを構築したい。

いくつかの方法を検討した結果、ObjectMapperが最も簡単そうだったので、ここではObjectMapperを用いたJSONマッピングについて紹介します。

ObjectMapperについて

今回はJSONマッピング(JSONデータをモデルに変換する処理)にObjectMapperを使います。

ObjectMapperを知らない方に向けて説明しておくと、JSONマッピングを行うためには、モデルクラス側で以下の Mappable プロトコルを実装します。

public protocol Mappable {
	init?(_ map: Map)
	mutating func mapping(map: Map)
}

mapping メソッドをどう実装するかは Readmeを見ればすぐわかるはずです。

モデル定義

現時点での最新バージョンでの動作を想定

以下では UserEntity という id:String, name:String の2つのプロパティをもつ簡単なRealmのモデルを定義します。

import Realm
import ObjectMapper

// DBモデルにRLMObjectを継承させる
class UserEntity : RLMObject {

	dynamic var id = ""
	dynamic var name = ""

	// initializer で mapping(map: Map) を呼び出す
	required convenience init?(_ map: Map) {
		self.init()
		mapping(map)
	}
	
}

// MARK: - ObjectMapper
extension UserEntity : Mappable {

	func mapping(map: Map) {
		id   <- map["Result.user.id"]
		name <- map["Result.user.name"]
	}

}

Mappableプロトコル実装のためのポイント

  • required convenience init?(_ map: Map)を実装する
  • required convenience が付いてないとコンパイルエラーになる
  • func mapping(map: Map) メソッドを実装する
  • mutating が付いたままだとコンパイルエラーになる

使用例

次にObjectMapperを使って、JSONデータからUserEntityを生成する例を示します。

import ObjectMapper

// 入力はJSON文字列
let JSONString = "{\"Result\": {\"user\": {\"id\": \"12345\", \"name\": \"gologo13\"}}}"

// モデルの型を Generics の引数として、Mapper に渡します
let user = Mapper<UserEntity>().map(JSONString)

println(user)
//	出力:
//	Optional(UserEntity {
//  	id = 12345;
// 		name = gologo13;
//	})

Readmeだけ見ると、JSON文字列しか渡せないかと思いきや、Dictionaryのデータも Mapper に渡すことができます(なので、AFNetworkingなどのレスポンス結果もそのまま渡せます)。

import ObjectMapper

// 入力は Dictionary
let JSONObject = ["Result": [
					    "user": [
					        "id": "12345",
					        "name": "gologo13"
					    ]
					]]

let user = Mapper<UserEntity>().map(JSONObject)

println(user)
//	出力:
//	Optional(UserEntity {
//  	id = 12345;
// 		name = gologo13;
//	})

これでRealmモデルへのJSONマッピングができました。

ObjectMapper以外の選択肢はどうか?

JSONマッピングにMantleも検討しましたが、以下の理由で使うのを断念しました。 

  1. Swiftで扱うときに余計なコードが増える
  2. Realmとの相性がよくない

理由1は、MantleがObjective-Cで書かれていることに起因します。
このissueにかかれているように、正しいMantleを使ったコードを書いたつもりでも、Swiftコンパイラーのバグのためか、エラーが発生します。そのため、このコンパイルエラーを解消するためにその場しのぎのコードを書く必要があります。
issueにも書かれていますが、Mantleの作者もMantleをSwiftで使うのは推奨していないようです。

理由2に関して、RealmのモデルにMantleでJSONマッピングしようとすると、RLMObjectとMTLObjectの両方を継承する必要がありますが、Swiftでは多重継承はできません。
もしMantleを使うならば、まずJSONデータをMantleモデルに変換して、さらにそのMantleモデルをRealmモデルに変換する必要があります。
しかしながら、ほぼ同じプロパティをもつモデルを2つ定義するよりは、今回紹介したObjectMapperを使ったJSONマッピングの方が1つのモデル定義で完結でき、より簡単に扱えると言えるでしょう。

また、Realm-JSONという選択肢もありますが、まだSwiftでは正常に動かないようです。

まとめ

ObjectMapperを使ったRealmモデルの構築方法について紹介しました。
ObjectMapper はモデルクラスで Mappable プロトコルを実装すればいいだけなので、他のライブラリとも組み合わせやすいのでオススメです。 

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