はじめに
やんごとなき事情で、管理下のサーバから2万通ぐらいのメールが一斉にGmailに送付された。その後、Gmailでのメールの送受信が急激に遅延するようになった。このときに行った調査や改善方法(?)をメモする。
なお、利用しているサービスはビジネス向け(App)等ではない、一般のGmailサービスである。
経緯
ある日の夕方、管理下のサーバから総計約2万通ぐらいのメールがGmailアカウントに送信されることとなった。
同日24時ぐらいまでは、受信BOXの未読カウント数が常に上昇しつつも、Gmailのメールの送受信が正常に行われているのを確認した。
しかしながら翌朝、届いているはずの通常のメールが届いていなかったことから、異常が察知された。
異常の外観は、
- Gmailからメールを送ろうとしても、相手先に届かない
- 相手先からのメールは受信できないように見えるが、1時間に1通ぐらい届く
- どちらの場合も、送信側にエラーメールは届いていない
という形であった。
これらのことから、メールの送受信処理は行われているものの、どこかの経路で送受信が遅延していると仮定した。
やったこと
事例の調査
ググったら一発でそれっぽいヘルプフォーラムの記事や事例が引っかかった。
回復にむけた作業
ひとまず、サーバ側がさらにメールを送ってしまう可能性を排除するため、メールキューを処理した(といっても送付後だったのでもう貯まっていなかった)。
次に、事例の通りにGmailのトラブルシューティングを実行した。チェック項目は次のとおり。
- 受信メールが遅れて届いた
- アドレスの末尾が「@gmail.com」です。
- 自分の Gmail アドレス宛です。
- はい。異なるドメインの複数の送信者からのメールが遅れて届きます。
ここまで選択すると「メールヘッダを解析してね」という指示が出る。遅延して届いていたメール一通の全文をコピーして、指示のあったMessage headerツールに食わせてみた。
Google内部のメール転送で時間(4h)がかかっていることが分かる。(このあたりに2万件の未処理のキューがたまっているような気がする)
これを元にトラブルシューティングに戻り、
- Gmail にメールが届いてから自分に配信されるまでの間。
を選択すると「フォームで問題を報告してね」と指示があるので報告を行った。
突然の回復
数時間後、突然、未読件数が再び増え始め、送受信できていなかった通常メールの送受信が行われた。その後も送受信は従前どおり行われ、遅延は見らないことから、問題が回復したと思われる。
問題を報告したから改善してもらえたのか、自然と回復したのかは断定できない が、見られていた異常が一斉に解決したので、何らかの回復のきっかけがあったと予想している。
おわりに
まとめ
- Gmailの利用で送受信の遅延が発生している?と思ったら、Message headerでヘッダを解析する。
- Gmail側で遅延がおこっていれば、フォームで問題を報告する。
- まだ2万通メールの残りが飛んでくるので非常に申し訳ない気持ちになっている。
重要なこと
- そもそも他社様のサービスに異常な件数のメールを送るような事態は避ける。