思った事の続き
(見出し1) 展示会等に出す利点、出したほうが良いと思う理由
1.制作者自身は(作成し続けていると)慣れて酔わなくなる
2.制作者自身は使う人が何を不安に感じるかがわからない
3.作成していると感覚が鈍くなる
(見出し2) VR展示会で気になったこと
1.安全に注意
2.急にVR内にいれないほうがよいかも
3.VRができない人もいる
4.人がこない・・・
展示会等に出す利点、出したほうが良いと思う理由
VRデバイスを作成した場合、できるだけ展示会等で(VRをやったことのない人に)見てもらったほうがよいといわれているが、その理由として個人的に思うこと。
(特に今は個人で出展できる展示会等がたくさん開催されており、非常にありがたい。)
1.制作者自身は(作成し続けていると)慣れて酔わなくなる
VRでは慣れれば慣れるほど酔わなくなる。とくに制作者は何度も使うので酔わなくなる。また、地元の知り合い等にも体験してもらうのだが、だんだん酔わなくなってくる。そのうえコントローラーの使い方も熟知してくる。慣れてない人間が周囲に少なくなってくるので、酔うポイントや問題点、不安を感じる箇所を確認するためには展示会等でVR慣れてない人にやってもらうのが必須。
2.制作者自身は使う人が何を不安に感じるかがわからない
ゲームステージを自分で作成しているため、制作者自身はVR空間内に何が配置されているか把握している。実際にVRを体験してもらう人はいきなり見知らぬ空間に入るため不安だが、制作者はそれがない。
最初に作成したとき(VR EXPO出展時)は体重を後に傾けると後退するようにしていたが、実際に使用してもらうと後退する人は誰もいなかった。後は見えない、何があるかわからないので後退する人などいるはずがないのだが、自身ではそれがわからなかった。自分の頭の中では後ろに何があるかを把握しているため、自身で後退を試しているときは特に不安がなかったのだ。
3.作成していると感覚が鈍くなる
Unityを使用してコンテンツを作っているのだが、VR内で設計できないため、通常のディスプレイ上で調整を行っている。
使い方を理解してもらうため、展示会等ではまず、コンテンツをディスプレイ上に表示して使用方法を練習し、慣れてもらった後にVR体験をしてもらっている。
ディスプレイ上で調整していると、上の練習をしたのと同じ効果が発生する。制作者はいつも十分練習をしたうえで、VR体験をしている状態のため、VR内でプレイした時の感覚に初心者とずれが発生しているように思われる。
VR展示会で気になったこと
1.安全に注意
安全に注意。特にバランスが重要になるコンテンツの場合は転倒に注意。
万全を期して展示会に行っているつもりだが、展示中には何らかの原因でOculusやPC、コントローラーの調子が悪くなる場合がある。この場合は仕様を中止し、すぐにPCを再起動する等の対策を行ったほうが良い。
私自身これを怠ったため、展示中に扱けた方が一人いた。幸い何ともなかったがマジで焦った。
2.急にVR内にいれないほうがよいかも
前の見出しの中でも書いたが、まず普通のディスプレイ上にゲームを表示させて使い方を説明している。VR慣れていない人はいきなりVR空間内に入ると脳の理解が追い付かず、多少混乱してしまう。この状態で使用方法の説明をしても、説明に集中してもらうことは難しいと感じた。
3.VRができない人もいる
VRの展示会は問題ないが、NT京都等の電子工作系の展示会に出展すると、Oculusを使えない子供や化粧や髪形が崩れるためにHMDがかぶれない女性も遊びに来る。もったいないので、ディスプレイにゲーム画面を表示し遊んでもらっている。特に子供はガンガン遊ぶので見ていてハラハラするが反応が良い。大人は体験した後に理解するため考え込んでから感想を言うのだが、子供にはそれがない。とにかく思ったまま遊ぶだけなので面白い。VRコンテンツを子供が遊べない現状はひどく惜しい・・・。
4.人がこない・・・
展示会は盛況でもこのコンテンツは結構空いている。
このデバイスはぱっと見て何かわからないので、寄り付かないのだろう。今後は見せ方の工夫も課題と感じる。
VR系の展示会で体験しにきた方に話を聞くと、「電子工作やってます」「Arduinoに興味あります」という方が多かった。やはりVR系の展示会ではソフトウェアの関係者が多いため、ハードよりソフトに興味がある人が多いというのも要因かもしれない。
(まあ、僕も展示会でハードとソフトが展示されてたら、ハードの方見に行くしね。)
以上、思ったところを書いてみた。
次は技術的な説明をしたい。