目的
MacではNTFSでフォーマットされたディスクを読むことはできますが、書き込むことができません。
Windowsで利用していた外付けハードディスクなどをMacでフォーマットせずに利用したい場合、追加でソフトウェアをインストールする必要があります。
前提
- Homebrewがインストール済み
- FUSE系のソフトウェアがインストールされていないこと
FUSE for OS Xのインストール
インストーラーを直接利用する場合
FUSE for OS XのWebサイトにOSXFUSEのインストーラーへのリンクがあるので、そこからダウンロードし、インストーラーを実行します。
途中、インストールパッケージの選択画面が現れます。チェックの外れているMacFUSE Compatibility Layerは、FuseHFS等のMacFUSE用のモジュールを利用したい場合に追加します。今回は不要なのでそのままインストールを進めます。
Homebrew Caskを利用する場合 (推奨)
こちらの方が手軽なのでオススメです。
Homebrew Caskがインストールされていない場合はインストールします。
$ brew install caskroom/cask/brew-cask
FUSE for OS Xをインストールします。
$ brew cask install osxfuse
NTFS-3Gのインストール
先にディレクトリの所有権を修正します。
$ sudo chown $(id -un) /usr/local/include
$ sudo chown $(id -un) /usr/local/lib
$ sudo chown $(id -un) /usr/local/lib/pkgconfig
NTFS-3Gをインストールします。
$ brew install ntfs-3g
mount_ntfsコマンドの置き換え
/sbin/mount_ntfs
コマンドをNTFS-3Gのものと置き換えます。1
$ sudo mv /sbin/mount_ntfs /sbin/mount_ntfs.original
$ sudo ln -s /usr/local/sbin/mount_ntfs /sbin/mount_ntfs
元の/sbin/mount_ntfs
は/System/Library/Filesystems/ntfs.fs/Contents/Resources/mount_ntfs
を指しています。
再起動
OS Xを再起動します。
その後、NTFSでフォーマットされたハードディスクなどに書き込みができるようになります。
参考
-
El Capitan以降はSystem Integrity Protection (SIP, 通称rootless)によってそのままでは置き換えができないため、rootlessの無効化、rootlessの有効化を参照してrootlessを一旦無効化してから置き換えを行ってください。 ↩