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kintoneからニフティクラウドmobile backendのAPIを叩いてプッシュ通知を送る

Last updated at Posted at 2015-10-12

今回やること

クラウド型データベースとして名高いkintoneではWebアプリ上で簡単なjsスクリプトを動かせるそれを利用してニフティクラウドmobile backendのAPIを叩きプッシュ通知を送信する。

kintoneとは?

クラウド型DB。主に企業内の業務アプリのDBとして活用できるサービス。中の人曰く「技術者でなくても触れるDB」とのこと。実際使ってみたけど、GUIでアプリケーションを作っていけるので確かにその通りだと思った。

ニフティクラウド mobile backendとは?

mBaaS(mobile backend as a Service)の一つ。スマートフォンアプリでよく利用される汎用的な機能をクラウドから提供するサービス。
今回はAPIを叩けばプッシュ通知を送信できるサービスだと思っていただきたい。

事前準備:プッシュ通知を受信できるアプリを作ろう!

下記の資料を参考にプッシュ通知受信アプリを作成してください
http://mb.cloud.nifty.com/doc/current/sdkguide/javascript/push.html#新規プロジェクトにMonacaプラグインを組み込む

以下は上記のアプリにプッシュ通知を送ることを前提に記事を執筆致します。

kintoneでアプリを作ろう

まずはkintoneに入った最初の画面の作成をクリックします。
※下記画像、赤丸内
スクリーンショット 2015-10-12 22.14.47.png

次に出てきたポップアップの「はじめから作成」をクリック
※下記画像、赤丸内
スクリーンショット 2015-10-12 22.14.27.png

アプリの名前を入力する
今回は「push_test」と名付けます
スクリーンショット 2015-10-12 22.15.16.png

次に上記の画像内の一般設定をクリックしアイコンを設定
一度「アプリの設定」画面(アプリの名前を入力していた画面)にもどり、「フォームの編集」をクリックします
出てきた画面の左上の文字列を右側にドラックアンドドロップし、出て来る「歯車のマーク」をクリックし設定をクリックします。

スクリーンショット 2015-10-12 22.16.34.png

すると次のような画面がポップアップするので「フィールド名」、「フィールドコード」をそれぞれ「push」,「push_message」と設定し保存する

スクリーンショット 2015-10-12 23.57.12.png

ここまで終わったら「アプリの設定」画面(アプリの名前を入力していた画面)にもどり「一覧の追加をクリック」下記の画面で左にある「push」をドラック&ドロップし右に持っていく

スクリーンショット 2015-10-12 22.17.59.png

ドラック&ドロップ後「保存」をクリックし「アプリの設定」画面(アプリの名前を入力していた画面)に戻ると下記のように「設定完了」が青くなっているのでそこをクリック

スクリーンショット 2015-10-13 0.10.55.png

するとアプリが作成されます。

アプリへのデータの設定

一旦アプリへ値の設定を行う
下記の画面の赤丸部分をクリックし、値の設定を行う

スクリーンショット 2015-10-12 22.19.12.png
すると下記のような画面が表示される

スクリーンショット 2015-10-13 0.33.54.png

「hello kintone」と入力すると下記のような画面になる
スクリーンショット 2015-10-13 0.36.49.png

JSEditプラグインを使ったコード記述やニフティクラウドmobile backendのSDK読み込み

次はニフティクラウドmobile backendのプッシュ通知APIを利用すべく、プラグインを利用したコード実装やSDKの読み込みを行う

kintoneでアプリを作ると、下記の画像のような画面に行く右端の「歯車」をクリックしでてきたウィンドウの「このアプリの設定」をクリックする

スクリーンショット 2015-10-12 22.19.05.png

すると下記の画面が表示され、赤丸部内の「詳細設定」をクリックすると

スクリーンショット 2015-10-12 22.19.28.png

詳細設定のメニューが表示される
スクリーンショット 2015-10-12 22.19.40.png

上記の画像の「プラグイン」をクリックするとJSEditのプラグインが設定できる画面に遷移する。「JavaScript/CSSでカスタマイズ」をクリックするとニフティクラウドmobile backendのSDKが読み込む画面に遷移する。まずプラグイン設定の説明し、ニフティクラウドmobile backendのSDK読み込みの説明へと移る

JSEditプラグインの設定

プラグイン自体は下記の公式ドキュメントを参考に設定する

ちなみに、こちらのプラグインを使わずともJSスクリプトは設定できるが、今回は開発のしやすさを優先させこのプラグインを利用した。

プラグインでのコード実装

プラグインの管理画面で「歯車」をクリックする

スクリーンショット 2015-10-12 22.21.22.png

その後、下記画面で「新規作成」をクリックし、「button.js」と名付け保存。

スクリーンショット 2015-10-12 22.23.26.png

そして上記の黒い画面に下記のコードを書く

button.js
(function () {
    kintone.events.on('app.record.detail.show', function (event) {
        // メニュ右側の空白部分にボタンを設置
        var myIndexButton = document.createElement('button');
        myIndexButton.id = 'my_index_button';
        myIndexButton.innerHTML = 'メニュー部ボタン';
        myIndexButton.onclick = function () {
            var record = kintone.app.record.get();
            window.alert(record.record.push_message.value);

            //ニフティクラウド mobile backendを初期化しています
            var ncmb = new NCMB("APP_KEY", "CLIENT_KEY");

            // ここからがプッシュ作成処理になります
            var push = new ncmb.Push();
            push.set("immediateDeliveryFlag", true)
                .set("message", record.record.push_message.value)
                .set("target", ["android"]);

            push.send()
                .then(function(push){
                    // 送信後処理
                  })
                .catch(function(err){
                    // エラー処理
             });
        }
        kintone.app.record.getHeaderMenuSpaceElement().appendChild(myIndexButton);
    });
})();

と記載する。保存後、先ほどの「hello kintone」が書かれていた画面を再度確認すると下記の上に画面上部にボタンが現れる。

スクリーンショット 2015-10-13 0.56.11.png

ニフティクラウドmobile backendのSDK読み込み

現状コードは実装したが、まだSDKを読み込めていないので上記のコードを動かしてもエラーになる。そのSDKの読み込みをおこなる。詳細メニューの中の「JavaScript/CSSでカスタマイズ」をクリックし下記の画面を表示させる。その上で「URL指定で追加」をクリックする
スクリーンショット 2015-10-12 22.25.16.png

そこに下記のSDKのURLを貼り付ける
https://raw.githubusercontent.com/NIFTYCloud-mbaas/ncmb_js/master/ncmb.min.js

保存をすれば追加される。
下記の画像のように赤丸部をドラック&ドロップし、「button.js」と「SDK(https://raw.githubusercontent.com/NIFTYCloud-mbaas/ncmb_js/master/ncmb.min.js)」の位置を入れ替えてあげ「SDK」が最上部に来るようにする

スクリーンショット 2015-10-12 22.25.43.png

あとは実行してみるのみ

下記の画像の「メニュー部ボタン」をクリックするとプッシュ通知が登録されます。

スクリーンショット 2015-10-13 0.56.11.png

実際にニフティクラウドmobile backendのコンパネで下記のように登録ができております。しばらく待つと端末に配信される。

スクリーンショット 2015-10-12 22.36.30.png

追加事項-ニフティクラウドmobile backendを使うメリット-

ニフティクラウドmobile backendではプッシュ通知の配信を絞り込むことができます。下記のような端末IDを管理するDBに新たなフィールド「Age」や「place」などの属性を入れてあげるとそれを元にプッシュ通知の絞り込み配信が行え、例えば「place」が「America」となっている人にだけ通知を送ることができますその際のコードは下記。kintoneで事業所別にプッシュ通知を送るとかの要望があれば使えそう

button.js
(function () {
    kintone.events.on('app.record.detail.show', function (event) {
        // メニュ右側の空白部分にボタンを設置
        var myIndexButton = document.createElement('button');
        myIndexButton.id = 'my_index_button';
        myIndexButton.innerHTML = 'メニュー部ボタン';
        myIndexButton.onclick = function () {
            var record = kintone.app.record.get();
            window.alert(record.record.push_message.value);

            //ニフティクラウド mobile backendを初期化しています
            var ncmb = new NCMB("APP_KEY", "CLIENT_KEY");

            // ここからがプッシュ作成処理になります
            var push = new ncmb.Push();
            push.set("immediateDeliveryFlag", true)
                .set("message", record.record.push_message.value)
                .set("target", ["android"])
                .set("searchCondition", {"place":"America"});

            push.send()
                .then(function(push){
                    // 送信後処理
                  })
                .catch(function(err){
                    // エラー処理
             });
        }
        kintone.app.record.getHeaderMenuSpaceElement().appendChild(myIndexButton);
    });
})();

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