TensorFlowを使ってみる〜その１〜インストール（Mac） #DeepLearning

TensorFlow のインストールから ”Hello World” を表示するまでの手順を記載します。
環境は Mac（10.11.6) になります。

TensorFlow

TensorFlowは、Google社の数値計算用のオープンソースソフトウェアライブラリです。
１つのAPIで、デスクトップ、サーバー、又はモバイルデバイスの１つ以上の
CPU または GPU に計算を展開する事が出来ます。
又、Pythonのバージョンは Python 2.7、Python 3.3+ をサポートしています。

インストール

インストールの方針を下記となります。

TensorFlow は仮想環境にインストール
仮想環境は Virtualenv で作成
仮想環境で利用する Python は pyenv でインストールしたものを利用

以下、順を追ってインストールしていきます。

pyenvインストール

1：pyenv をクローン

git clone https://github.com/yyuu/pyenv.git ~/.pyenv

2：環境変数を設定（~/.bash_profile）
.bash_profile に以下の内容を追記します。
※ファイルが無ければファイル自体も作成

export PYENV_ROOT=$HOME/.pyenv
if [ -d "${PYENV_ROOT}" ]; then
export PATH=${PYENV_ROOT}/bin:$PATH
eval "$(pyenv init -)"
fi

3：ターミナルを再ログインする

4：pyenv のバージョンを確認

pyenv --version

パスが通っているかの確認も含めて、バージョンを確認します。
→ バージョンが表示されればOK

5：pyenv の Python(3.5.2) をインストール

sudo pyenv install 3.5.2

※少し時間がかかります

※下記エラーが発生する場合

/bin/sh: line 1: 23566 Trace/BPT trap: 5       ./Programs/_freeze_importlib ./Lib/importlib/_bootstrap_external.py Python/importlib_external.h
make: *** [Python/importlib_external.h] Error 133

以下のコマンドを実行する事で解消できました。

xcode-select --install

virtualenv インストール

sudo pip install virtualenv

仮想環境作成

virtualenv で仮想環境を作成する
・Pythonは、pyenv の Python(3.5.2) を指定
・フォルダ名は "venv_tf"
・独立環境とするため "--no-site-packages" を指定

# 環境指定
virtualenv -p ~/.pyenv/versions/3.5.2/bin/python3.5 venv_tf --no-site-packages

--no-site-packages：インストール済みモジュールを全て外した状態で仮想環境が作成される（デフォルト）

仮想環境へ TensorFlowをインストール

仮想環境が起動している状態で TensorFlow をインストールします。
※起動中は仮想環境をインストールしたフォルダ名が表示されます。

1：仮想環境起動
以下コマンドで仮想環境を起動

cd venv_tf
source bin/activate

2：TensorFlowインストール（Version r0.12）

(venv_tf) pip install --upgrade https://storage.googleapis.com/tensorflow/mac/cpu/tensorflow-0.12.1-py3-none-any.whl

3：インストールしたパッケージを確認

(venv_tf) pip freeze

※インストールされるパッケージ
numpy==1.11.3
protobuf==3.1.0.post1
six==1.10.0
tensorflow==0.12.1

Hello World 実行

1：venv_tf の直下に以下のソースファイル(hello.py)を配置

import tensorflow as tf
import multiprocessing as mp

core_num = mp.cpu_count()
config = tf.ConfigProto(
    inter_op_parallelism_threads=core_num,
    intra_op_parallelism_threads=core_num )
sess = tf.Session(config=config)

hello = tf.constant('hello, tensorflow!')
print(sess.run(hello))

2：コード実行

(venv_tf) python hello.py

3：実行結果確認

(venv_tf) b'hello, tensorflow!'

仮想環境停止

※仮想環境を停止する場合は、以下のコマンドを実行します。

(venv_tf) deactivate

以上、今回は Mac環境で仮想環境を使った TensorFlow のインストールを行いました。

TensorFlowを使ってみる 〜その１〜 インストール（Mac）