こんにちは、ひろかずです。
2015/8/12(米国時間)にDeep Security 9.6 が米国サイトで公開されました。
Trendmicro Software Download Center
今回は基本に則り、readmeから新機能を読み取って行きたいと思います。
※注意※
VMWare等のAWS環境に直接関係のない部分については省略します。
VMWareクラスターの人はゴメンナサイ
#Deep Security Manager
##1.Deep Security Managerの対応OSにRHEL7が追加
9.5sp1でDSAがRHEL7対応していましたが、DSMもRHEL7に対応しました。
Windows Server CoreとRHEL Xen Hyperviserはサポートしませんのでご注意を。
Not Supported:
Red Hat Enterprise Linux (RHEL) Xen Hypervisor
Windows Server 2012 Core
Windows Server 2008 Core
As of Deep Security 9.0, Deep Security Manager is no longer
supported on 32-bit versions of the Windows platform.
##2.Deep Security Managerのインストール環境
- 現在Deep Security 9.0、9.5または9.5 SP1を稼働させている場合(アップグレード)
- 新規インストールする場合
間もなくEOLを迎える8からのアップグレードはできませんね。
##3.Deep Security Managerのアップグレードの注意点
###3-1.Agentの下位互換
Deep Security Managerは、Agentの下位互換をしますが、9.6へのアップグレードの時点で、Deep Security 9.0より前(要はDeep Security 8以前)のAgentをサポートしません。
AgentがDeep Security 8の場合は、アップグレードパスに注意してください。
###3-2.MSSQL利用時の通信の暗号化
データベースにMSSQLを使用しており、Manager-MSSQL間の通信を暗号化している場合は、暗号化をOFFにしてから
アップグレードしてください。
アップグレードにおけるManager-MSSQL間の通信を暗号化は、サポートされません。
詳しくはreadme参照。
###3−3.アップグレード中はManager、およびDatabaseが使えません
アップグレードには相応の時間がかかります。
サービス提供時間外に行ってくださいとのことです。
事前にデータベースバックアップを取得し、切り戻しプロセスを確立させてください。
なお、Agentは稼働を続けるので、アップグレード中もAgentを導入しているシステムは保護されます。
##4.新機能!
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Deep Security ManagerのデータベースとしてOracle Databese 12cに対応
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Deep Security Managerのsyslog出力フォーマットとして、IBM QRadar向けのLEEF2.0に対応
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ログインをActive Directoryと同期
大喜びしそうなアカウントが社内に居そうですね。 -
レポートにコンピュータグループとインスタンスサイズを追加(AWSのみ)
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オンラインヘルプを自動アップグレード
現在は日本語版のオンラインヘルプは提供されていませんが、10月には自動更新
されるそうです。 -
RelayがManagerのダウンロードセンターにアクセス出来ない時は、Trendmicro Download Centerに取りに行きます
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SAP Protection For Linux
RHELとSuSE環境におけるSAPアダプターと連携するようになったそうです。
#Deep Security Agent
##1.新機能!
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不正プログラム対策機能のリアルタイムスキャンに CloudLinux 7 が対応しました。
Amazon Linuxはまだ来ないようです。残念。 -
対応プラットフォーム追加
以下プラットフォームが対応追加になりました。
Debian 6 & 7
Windows 2012 Server Core
Cloud Linux 7
Oracle Linux 7
SUSE Enterprise Linux 12
#所感
readmeを見る限り、個人的には ログインをActive Directoryと同期
が目を引くくらいですね。
オンラインヘルプの自動更新
も地味ですが便利だと思います。
実はこっそりDeep Security as a Service (以下、DSaaS)のManagerは既に9.6に切り替わっております。
気になるインタフェースが追加されているので、実際に弄くり回してみるとまだまだ出てきそうです。
今日はここまでにします。
お疲れ様でした。