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MongoDBの地理空間インデックス・クエリ整理

Last updated at Posted at 2014-09-02

MongoDBの地理空間インデックス・クエリは結構複雑なので、整理してみました。

ドキュメントへの格納の仕方

地理空間データの格納の方法は以下の二通り

座標 GeoJSON
概要 従来の、座標を表すデータ。主に平面上の点を扱うのに使う 新しい、様々な形を表現できるデータ。主に地球面上の緯度経度を扱うのに使う。
サンプル {loc:[10,20]} {loc:{type:"Point",coordinates:[10,20]}}
表現できる図形 点、直線、多角形、およびこれらの集合
  • locの部分は任意の文字列にかえられます

クエリの種類

クエリは以下の三種類

内包 重なり 近傍
オペレータ $geoWithin $geoIntersects $near
検索条件 GeoJSON-多角形、座標-四角、座標-多角形、座標-円、座標-地球上面の円 GeoJSON-点、GeoJSON-線、GeoJSON-多角形 GeoJSON-点と距離、座標-点と距離
利用するインデックス 2dと2dsphereの両方(※) 2dsphereのみ 2dと2dsphereの両方

(※)インデックス無しでも計算可能

検索条件

クエリで利用できる検索条件は以下の通り

タイプ 図形 サンプル
GeoJSON $geometry :{ type : "Point" ,coordinates:[lon,lat]}
GeoJSON 直線 $geometry :{ type : "LineString" ,coordinates:[[lon,lat],[lon,lat]]}
GeoJSON 多角形 $geometry :{ type : "Polygon" ,coordinates:[[[lon,lat],[lon,lat],...]]}
GeoJSON GeoJSONの集合 $geometry :{ type : "GeometryCollection",geometries:[...]}
座標 [x1, y1]
座標 四角 $box : [[x1, y1], [x2, y2]]
座標 多角形 $polygon : [[x1, y1],[x1, y2],[x2, y2],[x2, y1]]
座標 $center : [[x1, y1], r]
座標 地球面上の円 $centerSphere: [[x, y], radius]

インデックスの種類

地理空間インデックスの種類は以下の二つ

2d 2dsphere
対応データ 座標 座標とGeoJSON
クエリ 平面上で計算 (※) 地球面上で計算
複合インデックス 2dインデックスの後に続くひとつのキーのみ複合インデックスにできる 位置に関係なく、スカラインデックスと2dsphereインデックスで複合インデックスを作ることができる

(※)円の中に存在するかどうかのクエリ($geoWithin$centerSphereの組み合わせ)だけは地球面上で計算できる

所感

マニュアルを基に整理してみましたが、非常に複雑です。。。
特に、座標とGeoJSON、平面上と地球面上、これらの関係性が難しい!
整理して初めて気づいたのですが、二つの多角形の重なりは、平面上では計算できないんですね($geoIntersectsが2dインデックスに対応していないため)。

もしかしたら間違っているかもしれません。間違いを見つけたらどしどしご指摘ください。

参考

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