はじめに
通信系アプリを作成するにあたって、インフラ・サーバサードの構築などをするのがあまりにも手間なので、ParseというSDKを導入した時の話です。(本OS環境はOS X El Capitan)
「『Parse』とは何?」という方は下記リンク先の記事をご覧ください。
cocoaPodsの導入
cocoaPodsをまだ導入していない方は、ホームディレクトリで以下を実行します。
$ gem install cocoapods
これで今後はcocoaPodsの機能を扱えます。
プロジェクトにcocoaPodsをセットアップ
作成したプロジェクトにターミナルで移動します。
下記の例はデスクトップに「sampleApp」というプロジェクトを作成した場合です。
$ cd ~/Desktop/sampleApp
そして、次にセットアップをします。
$ pod setup
これで完了です。もし
$ zsh: command not found pod
というエラーが出る方は下記リンク先の記事を参考にしてください。
Podfileの作成
続いて、次のコマンドを実行してください。
$ pod init
このコマンドで初期化が実行され、Podfileが作成されます。
ここでPodfileを覗くと下記のようになっていると思います。
(ただし、xcodeやcocoaPodsのバージョン等によって違うので必ず同じものではない。)
# Uncomment this line to define a global platform for your project
# platform :ios, '8.0'
# Uncomment this line if you're using Swift
# use_frameworks!
target 'sampleApp' do
end
target 'sampleAppTests' do
end
target 'sampleAppUITests' do
end
このようにPodfileをターミナル上で見るにはcat
コマンドを使います。
$ cat Podfile
Parseを導入
ようやく本題ですが、Parseを導入していきます。
今回はvim
コマンドでPodfileを書き換えていきます。
$ vim Podfile
最初は観覧モードなので、キーボードの「i」を押して編集モードに変更します。
そして、次のように上記の「Podfileの例」を変更します。
# Uncomment this line to define a global platform for your project
# platform :ios, '8.0'
# Uncomment this line if you're using Swift
# use_frameworks!
target 'sampleApp' do
pod 'Parse'
end
target 'sampleAppTests' do
end
target 'sampleAppUITests' do
end
そして、保存するために一度編集モードを抜けないといけないので、キーボードの「esc」を押して観覧モードに戻り、キーボードで「:wq」と入力し「enter(return)」を押して保存完了し'vim'を終了します。
ちなみに、
「:w」で書き込んで保存
「:q」でvimを終了
「:wq」で書き込んで保存し、vimを終了
という意味のコマンドです。
さて、話を戻して。次に下記のコマンドで上記の「Podfile」の情報を元にParse
を対象のプロジェクト(今回で言えば「sampleApp」)に導入します。
$ pod install
ここで、もしxcodeで対象のプロジェクト(今回で言えば「sampleApp」)を開いている場合はプロジェクトを一度閉じてください。でないとpodが「sampleApp」プロジェクトを編集しにいけません。
また、この時
Pods written in Swift can only be integrated as frameworks; this feature is still in beta. Add
use_frameworks!
to your Podfile or target to opt into using it.
という警告?が出る人がいるかもしれません。
その方は下記のリンク先の記事を参考にしてください。
以上で導入は終わりです。