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JGitでリポジトリを解析するサンプル3種

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注意書き

情報を集めたのが数年前なので、より新しい方法が存在する可能性があります。

背景

JGitは少し癖のあるライブラリで、gitの解析をしていた際に困った記憶があります。
そんな当時のコードが一部発掘され、役に立つ人がいるかもしれないので掲載します。
他の解析をしたい場合は、以下のドキュメントが参考になるかと思います。

JGit User Guide
JGit API Documentation

前提

リポジトリを表す変数名は、repositoryとします。
以下のコードで作成しています。

val repository = new FileRepository(new File(repositoryPath + "/.git"))

if( ! repository.getRepositoryState.canResetHead ){
  println("target path is not a valid repository")
  System.exit(0);
}

ここでは、gitリポジトリが存在するかどうか、また、正常な状態かどうかの判定をcanResetHeadで行っています。
チェック方法は様々あるかと思いますが、resetできればおおよそ解析には困らない状態なはずですので、ひとまずこの方法を採用しています。

サンプル

カレントブランチのコミットメッセージ一覧を表示

val revWalk = new PlotWalk(repository)
val rootId = repository.resolve("HEAD")
val root = revWalk.parseCommit(rootId)
revWalk.markStart(root)
 
val plotCommitList = new PlotCommitList[PlotLane]()
plotCommitList.source(revWalk)
plotCommitList.fillTo(Integer.MAX_VALUE)
 
for( c <- plotCommitList )
  println( c.getFullMessage )

HEADからInteger.MAX_VALUE個だけコミットを遡る、というシンプルなサンプルです。
もちろんそんなにコミット数は無いので、限界まで遡る、という意味合いになります。

repository.resolve()に文字列を与えると、解析して適切なObjectId(git内部で使ってるハッシュ)を返してくれます。
下の例では"HEAD"を与えていますが、例えば"HEAD^"を与えると1つ前のコミットからたどり始めます。

このサンプルではコミットメッセージのみですが、RevCommitクラスに格納されている情報を出力することができます。

あるコミットにおけるdiffを取得

val df = new DiffFormatter(DisabledOutputStream.INSTANCE)
df.setRepository(repository)
df.setDiffComparator(RawTextComparator.DEFAULT)
df.setDetectRenames(true)
 
def get(c: RevCommit): mutable.Buffer[DiffEntry] =
  c.getParentCount match {
    case 0 => mutable.Buffer.empty[DiffEntry]
    case _ => df.scan(c.getParent(0), c.getTree).asScala
  }

getにコミットを与えることで、その親との差分を取得できます。

差分情報は、ファイルごとにDiffEntryというクラスに収められます。
DiffEntryには、新しい側の情報と古い側の情報が両方保存されており、リネームや破棄を検出することが可能です。
例えば、AからBにrenameされた場合は、getOldPath="A", getNewPath="B"となります。
また、Aが破棄された場合は、getOldPath="A"、getNewPath="/dev/null"となります。

DiffFormatter
DiffEntry

特定リビジョンのファイルの内容を表示

git cat-file -pです。
該当ファイルのID(blob)を取得した後、以下の通りストリームを使って取得する必要があります。

How to “cat” a file in JGit?

val fileId = ... // 目的ファイルのobject ID
val loader = repository.open(fileId)
loader.copyTo(System.out)   // loader.openStream でInputStreamが取得できる

まとめ

JGitは扱いにくい癖があるので、上記サンプルが参考になれば幸いです。

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