Mac環境でBMSを恙なくプレイしたり作ったりしたい(願望)

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BMSをする時はね、誰にも邪魔されず
  自由でなんというか救われてなきゃあダメなんだ
   独りで静かで豊かで・・・

(BMSって何?という話はしません。)
(随所にサイトリンクを貼っていますが、イケナそうなら外します。)
(追々に内容を修正したり追加したりするかもしれません。)

前置き

私は2011年に、WindowsからMacへとパソコン環境の革命を行いました。
それ以来Macでなければ生きられない体となってしまいましたが、
その際に長らく趣味で細々とやっていたことに大きな障害が発生しました。
BMSをプレイすることも作ることもできなくなったのです。

Macを使うようになってわかったことですが、
BMSに関する普くソフトウェアはWindows用のものしか存在しません。
昔(?)はMac用のBMSプレイヤーなどもあったようですが、
レガシーなMac環境でしか動作せず、現在進行形のMac OS Xでは動作させることができません。

BMS界隈に冷遇されしMacでも、VMWare Fusionによる仮想Windows環境を駆使してなんとかBMSをプレイしたり作ったりしていましたが、
仮想環境特有の入力・音声・描画の遅延、メモリ不足やCPUパワー不足で、
とてもではありませんが、まともなBMS環境を構築できませんでした。
プレイするのも作るのもストレスとの闘いであり苦行そのものでした。

ならばいっそ、Windowsマシンを持つべきなのかもしれませんが、
しかし私は2度とWindowsへは戻れなかった・・・。
BMSプレイヤーとBMS作成者の中間のマカーとなり、永遠にBMS界隈をさまようのだ。
そして、やめたいと思ってもやめられないので、そのうち私は、考えるのをやめた。

〜 Fin 〜

本題

焦るんじゃない 俺はBMSをストレスフリーでアレしたいだけなんだ...。
私のようにMac上でのBMSの扱いについて目を濁らせている犠牲者に、何らかの参考になれば幸いです。

★目的
- MacOSX上で、Windows無しで、Windows用ソフトが動くようにする。
- BMSを、MacOSX上で、Windows無しで作成する。
- BMSを、MacOSX上で、Windows無しでプレイする。

★私の環境
- MacBookPro early 2011
- OS X El Capitan

結論から言うと、Windows用のソフトを何とかして使うしかないという結論に至り、Wine(WINdows Emulator, or Wine Is Not an Emulator 諸説あり)を駆使します。
でも面倒臭いことは嫌なので、シンプルに解決できることを目指します。
ターミナルとコマンドを使ったCUIベースになりますが、のんびりやってください。

また、なんとか必要最低限の動作を目指しますが、いかんせん画面の表示が崩れたり文字化けしたりはそこかしこで発生します。
実運用時は、そこは心の目で補ってください。

私自身のBMSに関する知識が2000年代で止まっているので、
諸々BMS関係のソフトウェアは、昨今のモダンでトレンドでナウなヤングにバカウケのBMS作成シーンからは逸脱しているかもしれません。



〜前準備の前準備〜 Macでコマンド操作するには?

Macのアプリケーションからターミナルを開きます。

するとコマンドで色々しろという画面が出ます。
この画面の「$マーク」が、以降のコマンド打つ部分の「$マーク」と同じになります。


MacOSX上で、Windows無しで、Windows用ソフトが動くようにする。

✔︎やること

  1. "Homebrew"をインストールする
  2. Homebrewで"Wine"をインストールする
  3. Homebrewで"Winetrics"をインストールする
  4. BMS関連のWindowsソフトでよく使われるランタイム(VB6とか.NET Frameworkとか)をWinetricsで準備する
  5. BMSEを起動してみる
  6. BMSEでプレビューを起動させてみる
  7. charatbeatHDX VIOLETを起動してみる
ポイントはWineです。
WineはGUIのインストーラでインストールもできますが、
色々融通を利かせようと思うと逆にどんどん面倒臭くなるので、
HomebrewというOS X 用パッケージマネージャーを活用します。

ここでの話と関係なく、Homebrewは使えるようになっていると、色々と捗ります。
Homebrewと似たようなものに Macports というものなどがありますが、
どれが本当にイイやつなのかという議論はしません。

1."Homebrew"をインストールする

Homebrewインストール実行コマンド
# Homebrewのサイトに掲載されているもののコピペです。
# 未来においては変更されているかもしれませんので、公式サイトで確認してください。
$ /usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"

==> This script will install:
/usr/local/bin/brew
/usr/local/Library/...
/usr/local/share/man/man1/brew.1
==> The following directories will be made group writable:
/usr/local/.
==> The following directories will have their owner set to virtual-funaki:
/usr/local/.
==> The following directories will have their group set to admin:
/usr/local/.

Press RETURN to continue or any other key to abort
# ここで入力待ち

Macに「コマンドライン・デベロッパ・ツール」が無い場合、以下のようなダイアログが表示されるので、「インストール」でインストールします。

そのあとターミナルに戻り、

Press RETURN to continue or any other key to abort

と書いてあるので、エンターキーを押します。
すると、

WARNING: Improper use of the sudo command could lead to data loss
or the deletion of important system files. Please double-check your
typing when using sudo. Type "man sudo" for more information.

To proceed, enter your password, or type Ctrl-C to abort.

Password:

インストールのために強い権限が必要だからパスワードを入れてと言われるので、ログインしているMacアカウントのパスワードを入力します。

正しいパスワードを入力すると、一気にインストールが進みます。

Password:
==> /usr/bin/sudo /usr/sbin/chown virtual-funaki /usr/local/.
==> /usr/bin/sudo /usr/bin/chgrp admin /usr/local/.
==> /usr/bin/sudo /bin/mkdir /Library/Caches/Homebrew
==> /usr/bin/sudo /bin/chmod g+rwx /Library/Caches/Homebrew
==> /usr/bin/sudo /usr/sbin/chown virtual-funaki /Library/Caches/Homebrew
==> Downloading and installing Homebrew...
remote: Counting objects: 4044, done.
remote: Compressing objects: 100% (3892/3892), done.
remote: Total 4044 (delta 35), reused 2206 (delta 21), pack-reused 0
Receiving objects: 100% (4044/4044), 3.32 MiB | 1.23 MiB/s, done.
Resolving deltas: 100% (35/35), done.
From https://github.com/Homebrew/homebrew
 * [new branch]      master     -> origin/master
HEAD is now at 8472c9e commandbox: fix strict audit.
==> Installation successful!
==> Next steps
Run `brew help` to get started

$

特にエラーっぽいメッセージなく、入力待ちになっていればHomebrewのインストールは完了です。

Homebrewが本当に正しくインストールされたのか疑心暗鬼に陥った場合は、
ドクターに聞いてみます。

Homebrewの状態チェック
$ brew doctor
Your system is ready to brew.

## 上記では、Homebrewは健康なようです。
## 環境によっては、ここでWarningの文章が沢山でる場合があります。
## 大体の場合Warningはほっといても大丈夫です。
## Warning以外の致命的なエラーが出ている場合は、
## どうやってエラーを解消すればよいかの手引きも同時に表示されるはずなので、
## それに従ってください。

2. Homebrewで"Wine"をインストールする

install のコマンド際にMacログインアカウントのパスワードを求められる場合があるかもしれませんが、適宜に入力してください。

wineをインストールするまでのコマンド
## wineインストールに必要なやつをインストール
$ brew install Caskroom/cask/xquartz
==> 色々ログが表示されるので、終了するまで待つ。


## wine本体をインストール
$ brew install wine
==> 色々ログが表示されるので、終了するまで待つ。
==> たぶんかなり時間がかかるので、のんびり待つ。
==> マシン環境によっては、30分〜小1時間かかるかもしれません。

3. Homebrewで"Winetrics"をインストールする

winetricksをインストールするまでのコマンド
## winetricksをインストール
$ brew install winetricks
==> 色々ログが表示されるので、終了するまで待つ。

4. BMS関連のWindowsソフトでよく使われるランタイム(VB6とか.NET Frameworkとか)をWinetricsで準備する

私は、今も昔もBMSEでBMSを作っているわけですが、
BMSEの動作には以下が必要です。

  • Visual Basic 6.0 SP6
  • MSCOMCTL.OCX
  • COMDLG32.OCX

ここでくじけそうですが、これをなんとかするのがWinetricksです!

ちゃんと理解しようと思ったら、コマンドの意味など知る必要があります。
が、ここでは無視します。

winetricksでVB6をインストールする
## winetricksでインストールできるランタイムを(一応)調べる
$ winetricks dlls list
==> なんかいっぱい一覧が表示されます。
  一覧をよく見ると、「MS .NET」とか「VisualBasic Runtime」とか
  「Windows Media Player」とかがあるのがわかります。
  故あれば欲しいやつを探してください。

## VB6ランタイムをインストール
$ winetricks vb6run

"$ winetrics vb6run" を実行したあと、Windowsみたいなダイアログ画面が表示されます。
「規約に同意してね?」というダイアログなので、ヨクヨンデからYESボタンをクリックしてください。

次にwinetricksで「MSCOMCTL.OCX」と「COMDLG32.OCX」をインストールします。

winetricksで「MSCOMCTL.OCX」と「COMDLG32.OCX」をインストールする
## MSCOMCTL.OCXをインストール 
$ winetricks comctl32ocx

## COMDLG32.OCXをインストール
$ winetricks comdlg32ocx

あとは、DirectXでも入れておきましょう。

winetricksで「DirectX10」をインストールする
## DirectX 10をインストール 
$ winetricks d3dx10

5. BMSEを起動してみる

BMSE(ver 1.3.8)の本体をダウンロードして、適当なところに解凍してください。

次に、ターミナルに"wine "(要半角スペース)とだけ打っておきます。

ターミナルからwineでBMSE.exeを指定して起動するわけですが、パスの指定なぞ面倒臭いので、以下の様にドラッグ&ドロップします。

すると勝手に絶対パスを入れてくれます。

25e1029a-ca93-45bf-1c16-aa4ced7f920d.png

BMSE起動
$ wine /ここには/配置したパスが/入るよ/BMSE.exe

あとはターミナルでエンターキーを押すだけです!
エンターキーを押すと、謎の文字列が表示されていきます...

すると、Mac上でBMSEのウィンドウが立ち上がりました!万歳!

Wine上でのショートカットキーは、Ctrlキーなどになります。
Mac上ではだいたいコマンドキー(⌘)が各ショートカット操作になりますが、
Wine上ではControlキーを使う様にしましょう。
また、Wine上の「F2」などのキーは、Macの「fn」キーを押しながら「F2」キーを押すと反応します。

6. BMSEでプレビューを起動させてみる

BMSを作るならプレビューもすぐしたいものです。
ということで、BMSEで標準的なuBMplayを使える様に...としたいところですが、uBMplayの動作に必要な「dx7vb.dll」を準備することの解説がしんどいので、断念します。

ここでは、比較的簡単に使えたBMEVでプレビューできるようにしてみます。
BMEVの本体ファイルをダウンロードして適当なところに解凍してください。
BMSEのビューワー設定から、BMEVのパスを設定ボタンを押して、BMEVを解凍したところのBMEV.exeファイルを選択します。

あとは普通にプレビューボタンを押したら、BMEVが起動してプレビューしてくれます。

BMEV再生

わぁい!
BMEV再生画面

7. charatbeatHDX VIOLETを起動してみる

今までLR2を使っていましたが、今回の折に調べてたらLR2本体が見つけられなかったので、
今回はcharatbeatHDX VIOLETを使ってみる事にしました。

こちらも、サイトより本体ファイルをダウンロードして適当なところに解凍してください。
BMSE起動時と同様に、本体exeファイルをターミナルにドラッグ&ドロップして、charatbeatHDX.exeまでのパスを入力します。

charatbeatHDX_VIOLET起動
$ wine /ここには/配置したパスが/入るよ/charatbeatHDX.exe
## ※起動させるのは32bit版です。64bit版は多分起動しません。

あとはターミナルでエンターキーを押すだけです!
エンターキーを押すと、謎の文字列が表示されていきます...

wineでcharatbeatHDX_VIOLETを起動

起動しました。
charatbeatHDX_VIOLET起動

charatbeatHDX VIOLETでは、起動時のコンソール画面中に「F1」キーを押してBMSファイルをスキャンする必要があります。
Macの「fn」キーと「F1」キーを同時に押すことでできます。

そして無事に起動できました。
charatbeatHDX VIOLETでは、最初にユーザ名を作ったりなんだりすることができますが、
現在がそうなのか環境のせいなのかわかりませんが、私はユーザ作成できなかったのでログインなしでプレイしています。
charatbeatHDX VIOLET

これでMacでも、いくらでもBMSが作れるね!
やったねたえc

おわり


補足1 Mac用BMSプレイヤーについて

昨今ではWebブラウザ上でBMSをプレイできるBMSプレイヤーがあるようで、
BMSをプレイするだけなら以外とMac環境でも何とかなるかもしれません。
海外の方が作ったと思われる「Bemuse」というBMSプレイヤーは、
MacOSX(El Capitan)でも(現在Chromeのみですが)ローカルにある好きなBMSを選んでプレイすることができました。

補足2 その他の便利なWindows用BMS系ツール

特に追加のランタイムなど必要なく、諸々同様の手順で、wineから「woslicerIII」を起動できます。
音切りがとても楽になるGODツールです。これを使えないなんて死んでしまいます。

補足3 WAVをOGGにしたい

WAVファイルの減量とかもう時代的に必要ないと思うので、
BMSの軽量化にはWAVをOGGにするのが手っ取り早いと思います。
私はX Lossless DecoderというすばらしきMac OS X用ソフトを使って済ましています。
変換するファイル形式をOGGに指定して、変換対象に作成中のBMSフォルダを指定すれば、
フォルダ中にあるWAVファイルを全部OGGファイルにしてくれます。
楽チン!