ついに Arista が Cavium XPliant を採用とのニュース
- SDxCentral まとめ記事:New Arista Programmable Switches Use Cavium XPliant Chips
- Arista Press Release : https://www.arista.com/en/company/news/press-release/2115-pr-20161205
トピックスとしては以下2点。
- Programmable Switch using Cavium XPliant
- AlgoMatch ... algorithmic search using SRAM (not TACM)
ニュースのタイトルには記載されてないが、むしろAlgoMatchの実装詳細が興味深い。
パテント登録したということなので、いずれ公開されるでしょう。
Programmable Switch using Cavium XPliant
Cavium XPliant は ASIC であるにもかかわらず、「パケットヘッダのパーサー」及び「パケット処理パイプライン」を変更(レジスタ設定によるプログラミング)が可能。これを利用すると、現在スイッチ・ルーターでサポートされてないプロトコルやパケット処理パターンに対応可能。
但し "We’re introducing a new chipset, but it’s the same single EOS" と記載されているため現時点では特別なプロトコルや処理は実装されてないと推測される。
今後の拡張性と、Broadcom独占を阻止するためのセカンドソースを確保する狙いがあるのか?
AlgoMatch ... algorithmic search using SRAM (not TACM)
AlgoMatch の紹介ビデオ(英語 by Arista)
https://www.youtube.com/watch?v=sH4Lj8ov07A
従来TCAMを利用してルールマッチが実装されてきたが、IPv6のビット長に対応しようとすると非常に非効率になってしまう。また、(優先度ビット無しのエントリ位置によるマッチのため)柔軟なポリシー設定が難しい。
これに対し、SRAMを利用し、アルゴリズム的に検索(Lookup)することによりTCAMと比較し以下メリットを出せる AlgoMatch を実用的なレベルで実装した。
- 高密度(多くのエントリー)
- 省エネルギー
- ルールの柔軟性