おはようございます!エクストリームデザインの @dz_ こと大平かづみです。
Prologue - はじめに
Azure リハビリで、CentOS の仮想マシンを立てて遊んでいます。試しに、Azure File Storage をマウントしてみたら、CentOS 6系と7系で動作が異なったのでメモしておきます。
結論から言うと、CentOS 7+からのサポートのようです。
CentOS で Azure File Storage をマウントする手順
下記の資料を参考にしました。
仮想マシンの環境は以下です。
# CentOS のバージョンを確認する
$ cat /etc/redhat-release
CentOS release 6.8 (Final)
Azure File Storage の準備
まず、仮想マシンと同一リージョンのストレージアカウントを作成します。ここでは以下の設定で進めます。記載のない項目は、既定のままもしくは任意です。
設定項目 | 設定値 |
---|---|
ストレージアカウント名 | samplestorage |
アカウントの種類 | 汎用 |
レプリケーション | 任意の冗長方式を選択 |
場所 | 仮想マシンと同一リージョン |
ファイル共有名 | share |
マウントポイント | /mnt/azure |
CentOS での準備
必要なパッケージは cifs-utils
です。入ってない場合はインストールしましょう。前述の資料に従い、 samba-client
, samba-common
もインストールしておきます。
# CentOSのバージョンを確認する
$ cat /etc/redhat-release
CentOS Linux release 7.3.1611 (Core)
# 必要なパッケージをインストールする
$ sudo yum install samba-client samba-common cifs-utils
# cifs-utils のバージョンを確認する
$ yum list installed | grep cifs
cifs-utils.x86_64 6.2-9.el7 @base
Azure File Storage をマウントする
ポータルで作成した File Storage をひらくと、「接続」タブがあり、マウントするコマンドをコピーすることができます。また、アクセスキーへのリンクもあるので便利です。
それでは、マウントしてみます。ストレージアカウント名などは適宜読み替えて実行してください。
# マウントポイントを作成する
$ mkdir /mnt/azure
# Azure File Storage をマウントする(前述のポータルでコピーしたコマンドが使えます。)
$ sudo mount -t cifs //samplestorage.file.core.windows.net/share /mnt/azure -o vers=3.0,username=samplestorage,password=<ストレージアカウントのアクセスキー>,dir_mode=0777,file_mode=0777
# マウントの状況を確認する
$ df -h /mnt/azure
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
//samplestorage.file.core.windows.net/share 5.0T 0 5.0T 0% /mnt/azure
簡単にできました! (o・ω・o)ノ゙
CentOS 6系の場合
CentOS 6系で Host is down
エラー
ところで、実は CentOS 6.8 で試したところ、 Host is down
と表示されマウントできませんでした。
下記によると、CentOS 7.1 で同様の症状の場合は vers=2.1
を指定するとよいともありますが、CentOS 6.8 ではだめでした。
# cifs-utils のバージョンを確認する
$ yum list installed | grep cifs
cifs-utils.x86_64 4.8.1-20.el6 @base
# Azure File Storage のマウントを試みる(エラー)
$ sudo mount -t cifs //samplestorage.file.core.windows.net/share /mnt/azure -o vers=3.0,username=samplestorage,password=xxx,dir_mode=0777,file_mode=0777
error(112): Host is down
Epilogue - おわりに
今月頭の転職に伴い、なかなか時間が取れずにいたのですが、やっと手を動かす余裕ができた途端楽しいのなんのって!(〃∀〃)
なお一層、 Azure もテックも楽しんでいきますよー!