LoginSignup
9
12

More than 5 years have passed since last update.

Amazon Glacierについて

Last updated at Posted at 2016-04-08

こんにちは、株式会社D2C 技術開発部の園部です。

現在、部署では Qiita:Team を使用し d-tech という技術情報共有の取り組みを行っております。
それらの中から選りすぐりの情報を発信していこうと思います。

第1回目の投稿はAmazon Glacierについてご紹介します。

Amzon Glacierとは?

Amazon Glacierは、めったに取出すことのないデータを長期間保存するのに適したストレージサービスです。
特徴としてデータの取出し3~5時間かかりますが、S3と同じ堅牢性を持ち、利用料金もきわめて安価(1Gあたり1円、S3の1/3程度)です。
Amazonではこうしたデータの取出しに時間のかかるストレージサービスを「コールドストレージ」と読んでいて、解凍するまで使えないというところがサービス名(グレイシャー:氷河)の由来になっているそうです。

そんなAmazon Glacierについて調査した結果と使い方の一例を今回、次回とに分けてご紹介します。

S3とGlacierとの比較

同じストレージサービスのS3と機能、料金等を比較します。 (2016.01時点)

項目 S3 Glacier 備考
料金(アジアパシフィック(東京)) 3.96円 /GB 1.37円 /GB 1$=120円
データの堅牢性 99.999999999%(イレブン・ナイン) 99.999999999%(イレブン・ナイン)
データの取出し 即時 データ取出し申請後3~5時間
操作性 コンソール画面のみで操作完結 APIツールを使用する必要がある
データの管理 ファイル名で管理 アーカイブIDで管理

【Amazon Glacierのメリット】
・S3と同様に堅牢性を備えており、S3より低価格で利用できる。

【Amazon Glacierのデメリット】
・Glacierからデータの取出しに時間が掛る。
・ファイルのアップロードなどにはAWS SDK等のツールを使用したプログラミングで行なう必要がある。
・ファイルアップロード時にアーカイブIDが付与される。ファイルの取出し、削除の際はアーカイブIDを指定する必要があるため、
 ファイル名とアーカイブIDの紐付を管理しておかなければいけない。(紐付を怠るとファイルの削除が非常面倒くさくなるので注意!!)

上記のように料金が安い分制約も多く、利用用途も限られているため、
Glacier単体では利用しづらいことがわかります。

そこで、次回の投稿はS3を経由しGlacierを使うGlacierの有効活用方法をハンズオン形式でご紹介したいと思います。

Amazon Glacierについて(第2回目)へ続く。

9
12
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
9
12