デザインスプリントがいまいちよく分からないという方はまずはこちらをご覧ください。THE DESIGN SPRINT(和訳)
お題
タイムテーブル
課題の現状理解から始まりプロトタイピングして設置するまでを80分に収めるメソッドを組みました。
- 現状把握 (10分)
- 現物確認(会場の下北沢オープンソースカフェのドアの開閉方法がちょっと珍しいスタイルなのです)
- 問題共有(どういうつまずきパターンがあるのか)
- 目標設定 (5分)
- プロトタイプの制限事項・条件の明文化
- 貼り紙を見て自己解決する人を増やす等
- ユーザーテスト(カウント方法等)効果測定方法の設定
- ノート作成 (5分)
- 問題やアイデアに関連するキーワードや絵を思いつくだけ書き出す
- クレイジー8 (5分)
- 30秒くらいで1つ書く&10秒くらい休むを繰り返してアイデアを8つ紙に書き出す
- サイレント投票 (5分)
- 何個投票してもOK
- 3分ディスカッション (10分)
- 票が集まったアイデアについて3分以内ずつディスカッション
- 最終投票 (5分)
- 手持ち1票だけ投票
- アイデア採択 (5分)
- 採用するアイデアを決定
- プロトタイピング (30分)
- 内側用チームと外側用チームに分かれて作業
- ドアに貼るところまで時間内に収める
気づいたこと
前回挙げた大事ポイントは大体今回も同じく大事でした。それ以外だと手を動かす作業や難しい選択があったりして発生したポイントがいくつかありました。
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フェーズの意味を伝える
今の時間は「何をすべきか」「何をすべきでないか」「どんな目的や意味があるのか」「以降のフェーズにどうつながるのか」をハッキリと伝えることはとても大事だと感じました。 -
すぐに軌道修正できるように目を配る
次のフェーズでやることまでしているメンバーに「それは次のフェーズでやるから今はこの作業だけに集中すればいいんだよ」と伝える場面がありましたが、すぐに軌道修正してあげないと大幅にずれてしまう可能性もあるのでみんなが何をしているのか良く目を配らないとダメですね。 -
決断を促す
アイデア採択のフェーズで、アイデアがなかなか決められないまま時間が迫ってきたのでリーダー的メンバーに決めてもらいましたが本人は戸惑いもあったのかかなり悩んでいました。次からはリーダーには事前に個別で「決めきれない時はあなたに決めてもらいます」と伝えて、本人だけは心の準備をしてもらうと戸惑わず思い切って決められるかなと思いました。 -
アジャスト
内側用貼り紙と外側用貼り紙の2つプロトタイピングする予定でしたが、外側用貼り紙が殊の外難問でどのアイデアも採用に至らなかったので、今回は内側用だけ作ることにしました。状況によってはこういうアジャストも必要かと思いますが、時間配分とかフェーズとかは変更しだすとスプリントプランが崩壊するだけだと思うのでそこは死守すべきかなとは思います。 -
練習大事
今回は全員が既に30分のピザスプリントをしたメンバーだったので、だいたいスプリントの流れややることは想像がついたようでスムーズに進行しました。30分のピザスプリントでもいいのでやはり一度練習しておくと本番の進行がうまくいくのだと思います。
あとがき
やはり予想通り採用するアイデアを決めるフェーズで苦戦しました。出だしはディスカッションが活発で順調なようにみえるけどそれは「決定する」のとは別の話で、残り時間が少なくなるにつれて徐々に「早く決めなくては」という雰囲気は出てくるけどなかなか決められない。「決めるための議論」に慣れている人って実は少ないのかもしれない。と思いました。
次回は、これまでに分かったファシリテーションのポイントをまとめたいと思います。