Eclipse(ADT)と仲良くするとAndroidアプリ開発のストレスが減る。
Eclipseはアプリ開発専用のツールではなく汎用性の高いIDEだ。
アプリ開発に役立つ機能を所謂Eclipseマニュアル的な書籍やウェブページから探し出すのはなかなか大変なので、Xcodeに慣れたユーザが欲しそうな情報だけをまとめておく。
まず最初に覚えておくべきショートカットキー
Xcodeとキーが異なるもので、かつ(多分)便利なもの4つ。
内容 | Key (Eclipse) | 参考: Xcode | 備考 |
---|---|---|---|
すばやく開く | Cmd + Shift + R | Cmd + Shift + O | 開く時のタブの挙動はXcodeと異なる |
すべてのファイルを閉じる | Cmd + Shift + W | (Cmd + Opt + W) | - |
オーガナイズインポート | Cmd + Shift + O | - | 必要なimport文を自動で追加するやつ |
自動インデント | Cmd + Shift + F | - | - |
Xcodeにあわせる
Xcodeはアプリ開発用に最適化されているのでデフォルトの状態でも快適に使えるが、Eclipseの場合はカスタマイズしてなんぼ。
ショートカットキーを追加する
新しいキーバインドはEclipseの設定画面から登録できる。
XcodeにはあるがADTにはないキーバインドは随時ここから登録していく。
例えば、RunにCmd
+ R
をバインドしておくと、Xcode同様すぐにビルド・実行できて便利。
ショートカットキーを変更する
よく使うキーバインドなのにXcodeとEclipseで意味が異なるものがある。
キー | Xcode | Eclipse |
---|---|---|
Cmd + Shift + F | 検索(プロジェクト全体から) | 自動インデント |
Cmd + Shift + O | すばやく開く | オーガナイズインポート |
XcodeとEclipseをいったりきたりしていると、結構混乱してストレスになるのでキーバインドを変更して統一しておくとストレスが減る。
ただし、他の機能・ショートカットとあわせたときに統一感がなくなるという問題も。
自動補完のタイミング
XcodeとEclipseではコードの自動補完が発動するタイミングが異なる。
コンテンツアシストの設定で、自動補完を発動させるトリガーを変更するとあらゆる文字を入力したタイミングで発動可能になる。
入力したい単語が候補になかった時の挙動がXcodeとEclipseで違ってイライラするのだが、どうやらこれはどうしようもないっぽい。
Xcodeにはないが、Eclipseにある便利な機能
LogCatのフィルター
LogCat上のログは、アプリ/システムからの大量のログですぐに流れてしまいそのままでは視認性が良くないが、フィルターを活用すると便利。
フィルターは一度きりではなく複数登録しておいて切り替えることができるので、その時にデバッグしたい内容にあわせて、バイナリ側をいじらずに監視対象をコントロールできてとても便利。
なんだかおかしくなったら試すべきこと
ADTを使っていて不具合に遭遇することは珍しくない。SDK, ADTともにアップデートが結構な頻度であることで、相性の問題が発生することも多々。
そういうときは、とりあえずADT, SDKのバージョンを最新にあげてみること。なんと一度のアップデートだとうまくアップデート・反省されないこともたまにあるので、2回くらい試してみること。
デバイスの認識がおかしいときは、ケーブルを疑ってみること。たかがケーブルだが、ケーブルを変えたら安定することも多々。
その他
- Javaでは必然的にGetter / Setterのコードを書かなければいけない場面が多くなるので、Sourceメニューの
Generate Getters and Setters...
は活用するべき。XcodeにもGetter / Setter生成機能は存在するが、最近のObjective-Cでは多分重宝する場面が少ないので使ったことがない人も多そう。 - AndroidエミュレータはどうやってもiOSシミュレータほど快適にはならない。実機転送が容易なので、基本的にAndroidアプリ開発では実機を使うべき。