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いきなりJavaScript : flowtypeをゼロから始めて1ファイル完成するまで

Last updated at Posted at 2017-05-09

背景


仕事でいきなり経験ほぼゼロのJavaScript界隈に飛び込んで開発を進めています。

​コードレビューにおいて型がないのが苦痛との指摘を受け、静的な型チェックを導入しました(してもらいました)。

ただ、何もかもが始めてのことなので学習がてら、flowtypeの書き方についてまとめてみました。

周辺環境は以下の通りです。
Babel + webpack + flowtype + react

ES2015準拠で書いていきましょうという体でやっています。

導入

yarn add -D flow-bin で追加

大まかな手順

  1. チェックするjsファイルを1つ選ぶ
  2. そのjsファイルをチェック対象にする
  3. 型チェックを実施する
  4. エラーを修正する
  5. flowtypeのためのコードを抜き出して本番用コードとする

3と4を繰り返し、ひとまずエラーがすべて解消できることを目指す。

手順2.チェック対象にする方法

おまじない的に、対象ファイルの先頭行に// @flowを記述することでチェック対象となる。

現在のチェック対象ファイル一覧は、flow lsで確認できる

デフォルトのままだと、使用する関連ライブラリなどもチェック対象となってしまう。
これによって不慮のエラーが発生することがあるようなので、チェック不要なファイルについては.flowconfigのignoreに追加する

手順3.型チェックの実施

flow自体をインストールしている場合は flow で実行できる

yarnでflowを追加している場合は、yarn run flow として実行する(上記のflow lsなども同様)

手順4.エラーを修正する

書き方に倣って、エラーの発生した箇所を修正する

型について

利用できる型

  • 独自型(後述)
  • string
  • number
  • boolean
  • any (何か。これを使うとflowを使う旨味がない!って怒られるのだろうか)
  • null (nullしか指定できないって何)
  • empty (何を指定しても通らなさそうな感じの)
  • void (戻り値に指定する)

独自型の定義

規定の型以外でも独自に定義して利用することができる。
今回は、JSONのスキーマを作成する用途で独自型の定義をしていた。

type MyType = {
  name: string;
  price: number;
}

Advancedな感じの型

調べていく中で見つけたが今回は使用していない

// stringでもnumberでも
function foo(value: $Either<string, number>) {
  console.log(value);
}
foo(333); // OK!
foo('333'); // OK!

これとnullやらvoidをあわせると素敵で複雑な挙動になりそう :innocent:

flowtypeの書き方

変数の定義

型定義を追加するにはコロン(:)で繋いで型を記述する

const hoge: string = '735'; // OK!
const hoge: string = 735;   // NG!

関数の定義

変数の定義同様に記述する

function foo(name: string) {
  console.log('hello, ' + name);
}

戻り値の定義

カッコの後ろにコロン(:)で繋いで型を記述する

function foo(name: string): number {
  return name.length;
}
foo('350'); // OK!
foo(350);   // NG!

クラスのフィールドの定義

クラスの先頭で定義したもののみ使うことができる
下のコードのように、定義していないもの(home)を使おうとするとエラーが出る

class Foo {
  name: string;

  constructor(name: string) {
    this.name = name; // OK!
    this.home = name; // NG!
  }
}
const foo = new Foo('FOOOOO');

配列の定義

配列の定義をするには、Array<型>とする

function foo(numbers: Array<number>) {
}

Arrayのようにすると空の配列を渡すことが出来るっぽい。
が、結局中身がemptyだから要素を追加することはできない...。

Predicateの定義

Lodashを使用する中で、filterに渡すためのpredicateを定義する機会があった。

これについてはanyを指定することでSkipした。
(ちゃんとしたやり方があるかどうかはそのうち調べたい)

参考

flow による型のある世界入門 - SlideShare
0からはじめるFlow Part.1 - console.lealog();
redux アプリに flow を導入したところまでのメモ - わからん
flowtypeのUtility Typeについて その1 - Qiita
https://github.com/facebook/flow/blob/master/src/typing/type.ml
静的型チェッカーflowのクラスでPrivateなフィールドを定義するメモ - Namiking.net
Lambda(Node.js)にFlowによる静的型チェックを導入してみる | Developers.IO

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