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thisのみえぬぼくたち 〜コールバック関数内のthis〜

Last updated at Posted at 2017-07-01

タイトルは某RPGの最終章をお借りしました。

こちらの記事が物凄〜くまとまっていて、正直これ読めばほぼ網羅しています。今回はタイトル通り、コールバック関数内におけるthisが指すものが何か、を備忘録としてまとめます。

本題の前にアロー関数

MDNでは以下のように書かれています。

アロー関数が登場するまでは、関数ごとに自身の this の値を定義していました(コンストラクタでは新しいオブジェクト、strict モード の関数呼び出しでは undefined、"オブジェクトのメソッド" として呼び出された関数ではそのときのオブジェクト、など)。これは、オブジェクト指向プログラミングをする上で煩わしいということが分かりました。

これがアロー関数ですと、thisを束縛しなくなりました。


const my_obj = {

   show: function() {
      console.log(this)   //=> Object {...}
   },

   show_arrow: () => {
      console.log(this)   //=> Window {...}
   }
}

はい。こっから本題です。

「タイマー」のコールバック関数

setTimeout, setIntervalのことです。タイマーはwindowオブジェクトに定義されているので、thisはwindowオブジェクトを指しますが、前述通りアロー関数はthisを束縛しないため、以下の例ではIncオブジェクトを指します。


function Inc() {
   this.num = 123

   setTimeout(function() {
      console.info(this)   //=> Window {...}
   })

   setTimeout(() => {
      console.info(this)   //=> Inc {...}
   })
}
const my_obj = new Inc()

「イベントハンドラ」のコールバック関数

今回は分かりやすくclickイベントにします。hogeというテキストをクリックするとconsoleに結果が出力されます。従来のfunctionではdivタグですが、アロー関数ではWindowオブジェクトになります。

<body>
  <div id="title">hoge</div>
</body>
const ttl = document.getElementById('title')


ttl.addEventListener('click', function() {
   console.info(this)
})
//=> <div id="title">hoge</div>


ttl.addEventListener('click', () => {
   console.info(this)
})
//=> Window {...}

※ちなみに、上記の結果はjQueryのコールバックでも同様の結果になります。

「forEach」のコールバック関数

以下のように、第二引数に何も指定しなければ、両方共Windowオブジェクトでした。


[1].forEach(function() {
   console.info(this)
})
//=> Window{...}


[1].forEach(() => {
   console.info(this)
})
//=> Window{...}

しかし、forEachの第二引数にオブジェクトを指定すると、従来のfunctionではthisが指定したオブジェクトになりますが、アロー関数ではWindowオブジェクトになりました。


const obj = {}

[1].forEach(function() {
   console.info(this)
}, obj)
//=> Object {}


[1].forEach(() => {
   console.info(this)
}, obj)
//=> Window{...}

※ また何か見つけたら随時更新予定

最後に

まだまだJavaScriptについては初心者ですので、マサカリは大歓迎です!(マサカリは本来悪い意味ではない、という論もありますが、そこは目をつむっていただけると幸いですw)

参考

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