WindowsでのAndroidはVM Playerでやっていたけど、最近調子が悪くなってきているようだったので、この機会にChefでAndroid環境構築できるようにしてみた。今回はUbuntu 13.04で構築した。

コマンド書かれてるところはコマンドプロンプト上で実行する。

Vagrantの準備

Vagrantのインストール

公式サイトから最新版のVagrantをインストールする
- http://www.vagrantup.com/
再起動した後にコマンドプロンプトからVagrantが認識されているか確認する

C:\> vagrant -v
Vagrant 1.4.1

VirtualBoxのインストール

公式サイトから最新版のVirtualBoxをインストールする

https://www.virtualbox.org/wiki/Downloads

Vagrantfileの準備

任意のフォルダに\移動してVagrantfileを作成する
- vagrant init
Vagrantfileに必要な設定を書く

Vagrant.configure("2") do |config|
  config.vm.box = "ubuntu-13.04"
  config.vm.box_url = "http://cloud-images.ubuntu.com/vagrant/raring/current/raring-server-cloudimg-amd64-vagrant-disk1.box"
  config.vm.provider :virtualbox do |vb|
    vb.gui = true
    vb.name = "ubuntu"
    vb.customize ["modifyvm", :id, "--memory", "4096"]
    vb.customize ["modifyvm", :id, "--cpus", 4]
  end
end

Vagrantfileのあるディレクトリにいる状態で仮想OSを起動する
- vagrant up
- config.vm.box_urlにboxのURLを書いておくと、vagrant upした時にboxをダウンロードしてきてくれる

Chefの準備

Rubyのインストール

インストーラーから入れる
- http://rubyinstaller.org/
Rubyが認識されているかコマンドプロンプトから確認する

C:\> ruby -v
ruby 2.0.0p353 (2013-11-22) [x64-mingw32]

Development Kitのインストール

http://rubyinstaller.org/downloads/
- 自分の環境ではFor use with Ruby 2.0 (x64 – 64bits only)をインストールする
インストール先のディレクトリに移動してコマンドを実行する

C:\ruby-develoment-kit> ruby dk.rb init
Initialization complete! Please review and modify the auto-generated
'config.yml' file to ensure it contains the root directories to all
of the installed Rubies you want enhanced by the DevKit.

C:\ruby-develoment-kit> ruby dk.rb install
[INFO] Updating convenience notice gem override for '{rubyのインストール場所}'
[INFO] Installing '{rubyのインストール場所}/lib/ruby/site_ruby/devkit.rb'

うまくいかなかった場合はconfig.ymlを書き換えてもう一度ruby dk.rb installを実行

config.yml

---
- {rubyのインストール場所}

Chefのインストール

gemからインストール

Chefを入れる
- gem install chef --no-ri --no-rdoc
knife soloを入れる
- gem install knife-solo --no-ri --no-rdoc
win32-processを入れる
- gem install win32-process --no-ri --no-rdoc
windows-prを入れる
- gem install windows-pr --no-ri --no-rdoc

Chefが認識されているか確認する

C:\> knife -v
Chef: 11.8.2

cwRsyncのインストール

インストーラーから入れる
- https://www.itefix.no/i2/cwrsync
{cwRsyncのインストールディレクトリ}/binを環境変数のPathに追加する
- 環境変数の追加の仕方

Chefで料理する

Chefで使うレポジトリはあらかじめ作っておいたものを使用する

https://github.com/chuross/chef-android-repository

Gitのインストール

Gitからインストールするのも良いけど、個人的にはGithub for windowsに入ってるGit Shellが使いやすいのでGithub for windowsをインストールする

http://windows.github.com/

Git Shellを起動してGitが認識されているか確認する

C:\>git --version
git version 1.8.4.msysgit.0

料理前の準備

Git Shellを起動して以下のコマンドを実行する
あらかじめVagrantfileのあるディレクトリに移動してvagrant upしておくこと

c:\>git clone https://github.com/chuross/chef-android-repository.git
c:\>cd chef-android-repository
c:\>git submodule init
C:\>git submodule update
C:\>knife solo prepare vagrant@127.0.0.1 -p 2222

※Git ShellからだとChefがうまく動かなかったのでGitのインストールとこの前準備の項目だけGit Shellで実行した

chef-android-repositoryがやってくれること

Git
java
- Oracle JDK 7u45
maven
- 3.1.1
eclipse
- kepler
- m2e
- m2e-android
- android SDK　plugin
- android NDK plugin
eclipseの日本語化
Android SDK
GUI(日本語化)

料理開始

ここまできたら後はコマンド一個実行したあと放置。known_hostsに追加するかどうか聞かれた場合はyesで進める。

cloneしてきたchef-android-repositoryのディレクトリに移動する
knife solo prepare -i {.vagrand.dがあるディレクトリ}/insecure_private_key vagrant@127.0.0.1 -p 2222
- .vagrant.dは多分ここらへんにあるはず C:\Users\インストールしたユーザ\.vagrand.d

終わったら

あとはvagrant haltした後に、vagrant upもしくはVirtual Boxから直接起動して使うだけ

補足

chef-android-repositoryの今後

現状だとユーザの追加に関するレシピを書いてないので、手動で追加する必要があるので自動化する
eclipseのプラグインは今後も追加していくかも
Android NDKも自動化する

日本語化しない方法

eclipseを英語のままで使いたい場合
- この行をrecipe[eclipse]に変える
- https://github.com/chuross/chef-android-repository/blob/master/roles/default.json#L59
Ubuntuを英語のまま使いたい場合
- この行をrecipe[chef-gui]に変える
- https://github.com/chuross/chef-android-repository/blob/master/roles/default.json#L61

Windows + Vagrant + Chef-soloでAndroidの開発環境を自動構築してみたよ