概要
Web MIDI APIにより、
DAWで和音を鳴らす
→ ブラウザのアルペジエーターでアルペジオ生成
→ DAWでアルペジオをレコーディング
ができます。そのための方法を記します。
(アルペジエーター以外のアプリも同じです)
方法
準備
- DAWの和音トラックを和音ごとコピーし、アルペジエーター制御用トラックを作成
- loopMIDI等で仮想MIDI portを2つ作成
DAW → ブラウザ の設定
- DAWのアルペジエーター制御用トラックで、出力を「仮想MIDI port 1」に
- ブラウザのアルペジエーターで、入力を「仮想MIDI port 1」に
- ブラウザのアルペジエーターの例
- 動作確認
- DAWで演奏し、ブラウザで 0x90(MIDI CH 1のノートオン) が表示されれば成功
ブラウザ → DAW の設定
- ブラウザのアルペジエーターで、出力を「仮想MIDI port 2」に
- DAWのアルペジオトラックで、入力を「仮想MIDI port 2」に
- 動作確認
- DAWで演奏し、DAWのアルペジオトラックで、アルペジオが演奏されれば成功
仕組み
- DAWのアルペジエーター制御用トラックのMIDIシーケンサで和音を鳴らし、
それをDAWのMIDI出力で、仮想MIDI port 1へ出力します。 - ブラウザのアルペジエーターは仮想MIDI port 1から和音のノートMIDIデータを受信し、
それを元にアルペジオのノートMIDIデータを生成し、
それを仮想MIDI port 2へ送信します。 - DAWのアルペジオトラックのMIDIシーケンサは、
仮想MIDI port 2からアルペジオのノートMIDIデータを受信し、
演奏やMIDIレコーディングを行います。
問題対応
- DAWのアルペジオトラックでアルペジオが鳴らない その1
→ DAWのアルペジオトラックをクリックしてみましょう。
(DAWの仕様で、クリックされたトラックのみMIDI INを受け付けている可能性があります) - DAWのアルペジオトラックでアルペジオが鳴らない その2
→ DAWがMIDI信号を受け付けているか確認してみましょう。
DAWのMIDI IN設定を再確認したのち、DAWにnote onを送信し、DAWが鳴ることを確認してみましょう - アルペジオの間隔が広すぎる
→ Chromeのアルペジエーターのタブをクリックしてみましょう。
(Chromeの仕様で、最小化時や他のタブを表示時は、setIntervalの間隔が粗くなります)
参考
- ブラウザ → DAW間の連携 については、以下を参考にしました。
-
Web MIDI API による Web アプリと DAW の連携
連携の仕組み、設定、それを利用したアプリの作り方が詳しく書かれています。
サンプルへのリンクがあり、動作確認ができます。