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ベトナムでオフショア開発をしてみる(1)

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GYAOの窓際エンジニア 玉利です。

最近はベトナム漬けの日々が続いております。とりあえず、飯がうまいというのがいいですね。一緒に働く女の子も可愛いです。なんで私がベトナム漬けになったかというと、オフショア開発担当になってしまったからです。

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ホーチミンの定番朝食 道端の屋台のフォー。毎日外食してたらホテルのマネージャーに「なにかうちの朝食サービスに不満があるのか」とクレームを受けました(笑)

簡単なシステムを開発したいが、優先順位の関係でエンジニアが足りないというお悩みをお持ちの会社は少なく無いと思います。仕事というのはエントロピー増大の法則で、ある閾値を上下すると雪だるま式に増えたり、むちゃくちゃ楽になったり。

少しのお金で解決できるのに、それができずにエンジニアがサービス残業でがんばって本業まで成果が出ないほど辛いものはないです。

ちょっと自慢ですが、私のチームではオフショア開発がうまくいっています。

ここで、オフショア開発の現実と、成功するコツをちょっとだけお見せしたいと思います。古くは中国、最近ではあちこちの会社でベトナムオフショアを利用しています。私も10年前は中国は深センにあるITチームの先生をしておりました。「9割方は失敗する」というのがオフショア開発の様式美なのですが(笑)株式投資だって9割は損すると言われて、1割は理論をベースにしっかり儲けているわけで、その1割に入ればいいのです。

日本のエンジニアの業務環境は個人の能力に依存することが多く、「この仕事は誰ならできる」というアサインをされることがほとんどなのです。よくあるのが一部のできる人に大量の仕事が集中して体を壊すとか精神を病むとか、彼が異動転職してだれも触れないシステムができるとか。

またつまらない仕事をアサインされて成果が目立たず、不当に低い評価を受けるので転職していくなど、エンジニア飲み会の話はだいたいコレにつきると思います。ところが、つまらない仕事というのは、発展途上国のエンジニアに言わせればまだまだ夢の仕事のチャンスだったりするわけです。

ここで、私が製造業の海外生産をモデルにしたオフショアのノウハウを包み隠さず公開します。たぶん自分のできることだけでいい気になっている自称腕自慢エンジニアにはマネはできないことなので、一切合切さらけだしてしまいます。トヨタ式も完全公開されてますが、誰もトヨタになることはできません。

会社の仕事は、会社間の競争なので、開発パワーの大きい小さいでだいたいの勝負が決まります。個人の開発能力をあげていく、というのがエンジニアの一般的なアプローチですが、「自分の弟子を増やしていきチーム総力で勝負する」というエンジニアのアプローチもあります。外国で自分の思想を十分に理解して手足になる弟子を育て、システム的に開発していく、というのが海外オフショア開発の真髄だとおもっています。
凄腕ハッカー思想とは対局に位置するアプローチですね。

シリコンバレーの会社は優雅にエンジニアが働いてるように見えますが、実は工数のかかる仕事はインドで製造してとか、ざらにあるんです。彼らと日本人エンジニアの能力に大きな差は無いのですが、他力を使う部分で大きく水をあけられています。

私の悩みは、日本中国で教えたかつての弟子たちが私よりも偉くなってしまってて、たぶん収入的にボロ負けしていること。。。です。

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