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RxSwiftをiOS 7で使う

Last updated at Posted at 2016-05-24

RxSwiftに付属のサンプルプロジェクト「RxExample」にはiOS版とOS X版があって、その中の一つにDynamic Framework(その用途からEmbedded Frameworkとも呼ばれる)ではなく、RxSwiftのソースコードを直接プロジェクトに追加する形で構成されている「RxExample-iOS-no-module」というターゲットがあります。

そこで用いられているやり方を使って、RxSwiftをDynamic Framework非対応のiOS 7で使ってみます。

RxExample-iOSとRxExample-iOS-no-moduleの違い

  1. RxSwiftとRxCocoaのソースコードがプロジェクトに追加されている
  2. import RxSwiftimport RxCocoaを無効にするフラグをつけてビルドされている
  3. 一部のObjective-CのコードをBridging Headerで読み込んでいる

これらをDeployment TargetがiOS 7向けのターゲットに適用していきます。

1. RxSwiftとRxCocoaのソースコードをプロジェクトに追加する

RxSwiftからソースコードをチェックアウトして、RxSwiftフォルダ以下とRxCocoaフォルダ以下を丸ごとプロジェクトに追加します。そのときiOS 7向けのターゲットに含まれるようにします。

そのうち、RxCocoa/OSXフォルダ以下は必要ない(というか、あるとビルドできない)のでプロジェクトから削除するか、ターゲットから外します。

2. 「Other Swift Flags」に「-D RX_NO_MODULE」を追加する

ターゲットの「Other Swift Flags」に「-D RX_NO_MODULE」を追加します。

Screen Shot 2016-05-25 at 00.09.22.png

これにより、ソースコード中のimport RxSwiftimport RxCocoaが無視されるようになり、名前空間に依存している箇所も解消されます。

3. RxCocoa.hをBridging Headerで読み込む

RxCocoaの一部はObjective-Cで実装されているため、それらをSwiftのプロジェクトでも使えるようにする必要があります。

RxCocoa/RxCocoa.hへのパスを直接「Objective-C Bridging Header」に指定するか、既存または新規のBridging Headerに#import "RxCocoa.h"を追加します。

Screen Shot 2016-05-25 at 00.13.28.png
RxSwift-iOS7-Bridging-Header.h
#import "RxCocoa.h"

4. RxSwiftやRxCocoaを使ったコードを書いてiOS 7で実行してみる

ここまでやるとRxSwiftやRxCocoaが使えるようになっているはずです。直接ソースコードを取り込んでいるのでimport RxSwiftなどはする必要がありません。

ビルドが無事通り、iOS 7の端末でも動くか確認しましょう。当然ですが、UISearchController+Rx.swiftなど、iOS 8から使えるようになったクラスや機能のRx拡張は使えないので、そこだけ注意してください。

Dynamic Frameworkを使わないことによるデメリット

Dynamic Frameworkが提供していた名前空間がなくなるので、RxSwiftで定義されているクラスや構造体と同じ名前は使えなくなります。

サンプルプロジェクト

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