2016/10/04 にIncrements様主催の PM Meetup その第二回めが開催され、運良く参加できたので、そのメモを残す。(Increments様だけにQiitaで残すのがいいよね!)
意訳になってるところがあるかもしれませんがご容赦を。
及川さん (@takoratta) IncrementsにおけるPM
- #1 とは別の内容
チームとメンバーの役割
- プロダクトチームにおいてPMとメンバーは対等
- 最終決定はチーム内コンセンサスを得ながらPMが実施
PMの役割
- プロダクトを成功に導く=PMの役割
- 何をいつつくるのか、どうして作るひつようがあるのか、を決めること。
- PRD (=Product Requirements Document)を用いる
エンジニアの役割
- どのように実装するかはエンジニアが決定し進める
- github issues での議論でデザイン(設計)を決定
デザイナーの役割
- 何を作るか考える
- UX/UI/frontend実装も担当
- かつてはデザイナーがPMを兼任
PRD
- PRDはQiita:Teamにテンプレがあるので埋めていく
- 暗黙の了解を明文化することで認識の齟齬を埋めていく
- 何をするかはどうやって決めるか? 誰でも提案できる
- チームで決めたロードマップに沿って進めるのが基本
PRDの実例
- 四半期に1回1Week HackWeekを実施
- スライドモード by mizchi
リモートワークとPM
- 普段1/3も出社しない
- フルリモートが許可されている
- ハングアウト、テキストベースのコミュニケーション
- 面倒でも文字におこすことで同じ情報が複数名で共有できる
海野さん (@yaotti) Qiita:Team のPMについて
Qiita:Teamについて
- Incrementsのビジョン:「ソフトウェア開発をよくすることで、世界の進化を加速させる」
- 継続的な情報共有 日報、議事録、機能アイディア、PRD
- ソフトウェア開発は不確実性が高い業務。ゴールがいつも不鮮明。これをやれば絶対正解というのがない
- 不確実性をハッキリさせていくためにQiita:Teamを使ってほしい
Qiita:Team のPM
- コアメンバー5名+横断的に活躍するフロントエンドやインフラ
- プロダクトのコンセプト、主要ストーリーの設定やブラッシュアップ
- プロジェクトやissueの立ち上げ、進行サポート
- ユーザーヒヤリングやアンケートの実施
プロダクトチームマネジメント
- 1on1
- 属人性はなるべく排除。マイクロマネジメントはしない(=自律的に動きやすい環境を作る)
- よいやり方を求めて改善を続ける
PMのためのツール
- Qiita:Team
- GitHub
- ZenHub
- Slack
- Google SpreadSheet
- Re:dash
- Trello
- mural
リモートワーク
- 多くのエンジニアが自宅やカフェで業務
- ビデオ or テキスト
- 同期的 or 非同期的
- 対面/画面越し
質疑応答タイム
以下、敬称略。
Q. 日ごろからメンバーの様子をどのようにキャッチアップしているか
- 海野: 毎日スタンドアップMTGしてディスカッションしている+1on1実施
- 及川: ものおじするひとが少ないのであまり苦労してない。オープンなチームを作り維持することが大事
Q. プロダクトマネジメントとプロジェクトマネジメントを意識的にわけてる?あいまい?役割分担はどんな感じ?
- 小さいチームだとスクラムとかアジャイルとか教科書通りにはいかない。あまり形にはこだわらない。
- スケジュール的なプレッシャーは少なくしている。よりよいものをきちんとユーザに届けていくことを続ける。
Q. PMはどれくらい技術にコミットしているか?
- 海野: プロトタイプとか手ごろな修正系はやる
- 及川: 実はほとんどrubyわかんない。ほとんどコミットしてない。ドキュメントがひどいので整備を続けている
Q. いまだにCEOがコード書いているのはなぜ?
- やりたくてしょうがないときもあるし、早くフィードバックがほしいときとか・・・こういう開発が好き
- PMでしか出せない価値があるのが基本は優先されているが、バランスよくやっている
Q. PRDを作る前の経営判断はどれくらいやりこんでいるか
- 健全な成長を続けることがユーザに価値を届け続けられる源泉。
- よいプロダクトを作り自然な広告媒体として成立することが大事。
- エンジニアが多く使うプロダクトなので、エンジニアが嫌だということは基本やらない。
- 最優先はユーザに愛され続けること
Q. 事業側と作り手側の利害が一致しなかったときの対策は?
- Increments はあまりずれてこなかった。開発メンバーがかなり多いのでずれにくい。
感想
- 「ユーザに愛されるプロダクトで価値を発信し続ける」というのは繰り返されてて、まぁその通りだよねーと思った。
- Qiitaはエンジニア向けなプロダクトなので、事業側と作り手側の利害がズレにくいのは、プロダクトの性質も関係していそう。